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チマーラ「郷愁」
全体に良く歌えていて、この曲想が直感的に響いてくる歌声であった。
しいて言えば、中高音~高音がやや浮き気味でピッチが高めに感じる。
他の2曲も同様に発声の根本的な課題なので、発声の基本訓練を根気よく続けてほしい。
チマーラ「ストルネッロ」
3曲中では歌いこみがやや足りていない感じであった。
いろいろな音源を聴いて譜読みするのだと思うが、基本は楽譜に忠実に。
特にリズムとそのための音型は譜面を元に覚えてほしい。
手で拍節を振りながら歌ったり、あるいは歌詞を読んだりという練習を着実にしてほしい。
腹からの声というのは、しっかりした自分のリズム感があってのことだからである。
チレア「アドリアーナ・ルクヴルール」より「私は創造の神の卑しい下僕」
これも「郷愁」と同様に、この曲が持つ曲想が良く表現された歌が歌えている。
楽譜を見ながら聴いたが、この曲も改めて楽譜に書いてある指示や、指示がなくても楽譜のリズム通りにカウントすると、譜面と違っている部分が微妙にある。
それが良さとなっているわけではなく、どちらかと言えば歌が消極的になる理由になっているように思われた。
最高音は、下あごを降ろして縦に開けるだけで、しっかりしたドラマティックな歌声になる。
この違いを本人が納得してもらえれば、リリックなソプラノとして十分通用する高音になると思われた。

