OM

コンコーネは22番を練習しました。
声が温まらないと、少し声質がスカスカしますが、以前に比べるとかなり響きがまとまって来たと思います。
低音発声は、響きが落ちないように注意して下さい。

Regnava nel silenzioを練習しました。ラクメよりも、発声の厳しさは感じられないようです。
ただ、正確なフレージング、特に16分音符の扱いを丁寧に歌い込んで下さい。

日本歌曲、高田三郎の「雨は降る」は、もう少し「てにをは」を出すようにすると良いと思います。
滑らかに歌うためには、ピッチを高く、そして下顎の動きに無駄をなくすようにした方が良いですが、
決して歌詞発音をあいまいにする、と言う意味ではありません。

出だしの「雨は降る」の「雨~」の最初の母音「あ~」は確か2点Esですが、少し喉で押す声になります。
そのため、練習として上の2点Gで発声して2点Esに繋げて降りる練習をします。
G-Esというフレーズの練習です。
その時に、響きを変えないで、上の声の響きのまま、下のEsに降りるように気を付けて下さい。

そうやって、頭声の声を混ぜるような練習をすることで、滑らかなメロディラインの発声になりやすいです。

ラクメのアリアは、今日も安定した演奏になりました。
ただ、最高音がまだまだ厳しいので、ファルセットの練習の仕方を教えました。
舌根の力を抜いて、鼻先で鼻歌のように極限まで小さな声で出す方法を見つけること。
そこから、声量を増して行く作業へ、という逆のやり方を知ることで、締めない発声を覚えられると思います。