SKMM

発声練習

下降形5度で始めたが、とても良い声の響きになっていた。
長年やってきたことが、ここにきて良い方に良い方にと流れる時期になっているのだろう。
また本人が見つけようとする意志を持ってやっていることも大きいと思う。

コンコーネOP9より39番

譜読みは間違いなく出来ているが、リズムのせいでかテンポが指定より遅く重い。
特に前半の複付点8分音符と32分音符の組み合わせを歌うのが難しいようであった。
そこで、片手で指揮を振りながら歌ってもらった。
3拍子を1つ振りにしてもらった。
しかし指揮に合わせるのが難しいようであった。

そこから派生して教えたのが、喉を開けることである。
こちらでは音名で歌うことはせず、子音、特にLをつけてLALAで歌う方式だ。
この場合、口を開けておいて舌を良く動かして、Lの子音を発音することになる。
これが出来ないで、下あごを動かしてLALALAを表現してしまうために、テンポが遅くなってしまうのである。

イタリア古典歌曲集、高声用からAmarilli

当初は高いかな?と思ったが、レッスンを進めるうちに喉を開ける事の練習に最適だとおもわれた。
つまり高音ほど喉を開けることを覚える、という意味である。
出だしの5点Eは完全に換声点に近い音であり、そのまま出そうとするとのどが絞まって細く締まった声になる。
歌うのは歌えるが、聞いていてちょっと苦しくなる。

恐らく、慣れない本人は声がこもって低く感じるかもしれない。
これは感覚の慣れの問題なので、慣れていくしかない。
結果的には喉が楽になるし、疲れないはずである。
逆に低音域4Gくらいから下は口をあまり開けなくて良い。
喉を開けようとしなくても、喉は脱力できるしすべきだからである。

この発声が身に着くまでずいぶんと年数がかかったが、ようやくここまで来たかという思いが強い。
とはいえ、ようやく緒に就いたというところなので、更に成長を続けていただきたい。