2022年12月10日山中信ドビュッシーを歌うの姿

明けましておめでとうございます。
本年もアトリエムジカCをよろしくお願いいたします。

アトリエムジカCでは、日々のレッスンを行いながら生徒たちの精進のために指導と自らの精進に励んでおります。
ここで話題になり問題になることは、技術力と表現力という言葉です。

技術と表現力

という価値判断の二分法は演奏家の世界でもスポーツ競技でも良く言われることです。
特に我々のような演奏家は表現力という言葉を大事にしがちですが、実際は技術力を褒めたたえられているケースが多いのではないでしょうか。
表現力の価値判断は実に様々であり、評価基準を決めにくいからでしょう。

技術力といえば、例えば凄い高音が出るとかびっくりするような声量があるとか、ビロードのような声質とか。
ピアノで言えば指が良く回るとか、素晴らしい高速で難しいパッセージをやすやすと弾いてしまうこととか。
そういう目立つことが喧伝されがちです。

しかし本当に大事なことは、ソルフェージュ力や語学力です。

ソルフェージュの場合、私が特に強調したいのがリズムの読み取り力とその表現の正確さです。
そして語学力は、喋る力ではなく理解する能力です。
理解する能力とは、最低限の言葉の読み方や発音の仕方、そのために必要な最低限の文法の知識です。

このように、最低限必要な知識と能力を基礎と呼びます。
何年、いや何十年やっていても、この基礎に立ち返る必要性を強く感じるのです。
私も本番になると、気持ちが焦ってリズム感が滑る傾向があったりします。

音楽の中でも
クラシック音楽は、数理的な正確さという点がその美しさと表裏一体になっている面が大きいです

その意味でも、ソルフェージュの大切さがわかるでしょう。
発音の正確さは、言葉の意味すらも変化させてしまう力があるし、また言葉としての美しさも減じてしまう可能性が大きいのです。
表現力というのは、このような基礎の基礎が確立していてこそ、その真の意味が活きてくるのではないでしょうか?

今年も、生徒たちと共に私も精進を続けてまいりますので、どうか見守りいただき励ましてください。
よろしくお願いいたします。