GH

発声練習は、低音から上昇形で、次に下降形。
1点Cから始めましたが、頭声区の声が出来つつあります。
まだ、喉と抗っている傾向が残りますがより慣れて行けば、更に高音まで喉が上がらずに昇れるでしょう。
後は意識して良い共鳴を持たせれば響きが使えるようになります。

シューマンの「詩人の恋」から。
Im wunderschonen monat maiは、男性の歌というイメージで伴奏音楽を作りましょう。
すなわち、軽くなり過ぎないように。重めにそして右手の旋律をしっかり弾きましょう。

2曲目Aus meinen tranen spriesenは何度も練習しました。
出だしの旋律で、響きを落とさないように。最初、更に高い頭声でしか出せない音域で出してから、同じ響きを、下のこの音程bに落としました。
そのようにして、中低音でも頭声の響きを残して発声することで、音程感の良い滑らかな声が出せるのです。
この曲ではこの響きを基に歌い上げてください。
低音も、完全に落とさないように気をつけてください。

Der Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne
ほぼ暗譜が出来ていたので、速い口調が小気味良い後味を残す演奏になってきていました。
途中のRitがピアノと合わない点を練習しました。
早めにはっきりとやることです。
後奏は、強く出て急激にDimして、最後はMfではっきり終わるように。

シューベルト「冬の旅」
Der Wetterfahneは、速いテンポは小気味よいのですが、リズムの間合いが取れないようでした。
特にフレーズの間合いが取れず、苦労していました。
リズムを数えてやろうとすると、大体遅れてしまいます。
間合いが分かりにくいと感じたら、すぐに暗譜して音で覚えることが一番早いでしょう。
声は良い声が出ているので、くれぐれも暗譜をしっかりとしてください。

最後は「冬の旅」 Gefrorne Tranen
最初ピアノのテンポが速すぎました。確かに「遅すぎないように」との指示ですが、2拍子ですので
二分音符=50~60と考えてください。
低音の声が良くなってきました。中音域のピッチは気を付けてください。
高音の張りが良いと思いました。

KA

発声練習は、何も言わずに下降形から上向形など一通りやってみました。
口の開け方、唇の使い方など、彼女自身が試行錯誤して発声をしている様子が良く判りました。
自分で工夫していろいろやってみることで、声がどのように変わるか?自分でトライする姿勢がまず必要だと思います。

練習曲のLutgenの6番から始めました。
やはり低音の発声で、もっと声が通る工夫が必要と感じます。
そのため、母音をIにして、Lililiで練習して、声帯の良く合った前に出る響きを感じました。
その上で、Lalalaでもその響きを応用します。
そのようにして、響きが奥に入ってしまい易い、あるいは喉が上がり易い母音での響きを修正して行くようにします。

曲はプッチーニの「私の名はミミ」から。
全体にしっかり歌えていますが、今度は少し乱暴に強くなってしまいます。
特に中音域で強過ぎて地声成分が出てしまいます。
ちょっとしたことですが、他人からすると思っている以上に、大きな声を出しているようです。

判ってほしいことは、大きな声が必要なのではなく、通る声が必要なのです。
通る声というのは、声を大きくするのではなく、声の出し方に、コツが要ると考えてください。

判り易い例でいえば、5メートルくらい離れた人に、判るように声をかけるためにはどうするか?
この場合、叫び声を上げないで、声のトーンを高くすると思います。
もう一つは、その声とお腹の力とが綺麗に合わさって、自分の力以上に声が響く状態が判ることです。

大きな声を出しても、声質が悪いですし、微妙に音程が悪くなるのです。
今は、難しい方法はともかくとして、出しやすい音域では、少し軽めに柔らかく発声するだけでも良い効果が表れます。

最後にGounod=BachのAve Mariaを高いキーで歌いました。
やはり高音発声が懸案ですが、出だしの声、あるいは中音域も、上述のように綺麗に息を使った発声を意識してほしいです。
ブレスをして、息の層が口の中にあって、そこを通って声が息と一緒に出るようにイメージして下さい。

高音、特に2点Hは、口を横に引いてしまうために、声帯が薄くなってしまい、細い切れそうな声になってしまいます。
口を絶対に横に引かないで、縦に開けるようにしてください。

TF

今日は、スペイン歌曲、山田耕筰「からたちの花」モーツアルトDove sono
3曲とも、それぞれ精いっぱい練習して、本番に対処出来るように仕上げたと思います。
現時点では、今日の出来でそのまま本番に自信を持って歌えれば良いと思いました。

いずれも、今までのレベルからすると良い結果になってきましたが、課題は残っています。
それは高音の発声です。
どうしても胸声区の声で出そうとするため、音程が出にくいことと、回りにくいことです。

課題は、歌う際の顔の姿勢です。
歌う際に顔が前に強く出てしまいます。
声を出すまではまっすぐの姿勢ですが、歌い出すと本人は無意識で顔だけが前にぐ~っと出てきます。

この姿勢で歌ってしまう理由は何でしょうか?

恐らく、相当大きな声を出している意識のようでした。そのために胸声だけの声になってしまうと思います。
お腹もみていると、ちょっとした声であるにも関わらず、びくっと動きますから、相当意識されているのでしょう。

最終的にですが、2つのポイントを押さえなければいけません。
声を出そうと思う半分位に意識することと、顔を出さない発声を意識することです。
特に2点Eくらいから上の領域では、この2点を必ず意識してください。

今日はこれらのことを解決、あるいは自意識化するために、床に寝て歌ってみました。
足の膝を立てないと腰が使いにくいので、足だけ立てました。
床に寝れば、いかに顔が出ると言っても、さすがに顔を前に突き出しては歌えないです。

この寝ながらは、効果があります。
胸声の当たりそのものは残りますが、喉が開くため、無理な胸声は軽減されます。

後はブレスです。
ブレスは、どうもお腹がまだ横隔膜とリンクしていないように思います。
一所懸命入れれば入れるほど胸式呼吸になっていると思います。

息を吸う時に、下腹部を締めるようにすることを同時にやってみてください。
その際に、肋骨直下のぐるりにある、横隔膜が広がる=お腹の上端が少し膨らんで、息が充実して入る実感があれば、成功でしょう。

しかしながら、これらのことは練習時にやることであり、本番時には慣れないことを再現しようやらないでください。
身についていないことをやろうとすると、かえって悪い結果を招くことになるからです。

あくまで、練習で良い感触をしっかり得てから、本番で応用してください。

NS

軽く発声練習をして、早速合わせに入りました。
Mandolineは、驚くくらい声質が変わっていました。
深みと質感のある声になっていました。

深みがありながら前に響く質感の高い声で、フォーレの歌曲には良く似合うものです。
フォーレの歌曲の声は、声質がとても要求されるので、この声へのこだわりは大切です。
その意味で良く研究されていると感じました。

2曲目、En sourdineは、良く歌えていましたが、こちらは喉のポイント、ブレスが浅めになって、
声のポイントが以前の高いものに戻っていたようです。
声を張ろうとすると、喉が高くなるようです。
声を前に、とか上に、と意識した際に喉が上がるのは、下唇や顎の開き具合、あるいは顎が前に出ないように、動かないで
ブレスすること、実際に歌っている時も、動かないことが大切です。

Et de ton coeur endormi~Tout desseinまで、テンポが少し速くなりましたが、そうするのであれば、
Laisson nous persuaderから、またテンポを戻したほうが良いでしょう。

3曲目、C’est l’extaseは、出だしの声のポジションが高くならないように、かつメッザヴォーチェです。
ただ、弱くならないで息を十分声に関与させてください。
綺麗な頭声で息の力はしっかり使う感じです。

後半のEspresivoはとても良いです。
終わり方も、綺麗でブレスも余裕があって立派です。

全体に、Mandolineで聴かせてくれた声が、そのまま他の2曲でも聞きたいところです。
発声が曲によって変わらないように。

ピアノはMandolineで、更に美しい粒立ちのあるタッチと、16分音符のタッチのせいでテンポが遅れないことが必要です。
C’est l’extaseは、前に演奏するEn sourdineの終わりの響きをそのまま想定して、出だしてください。

それは、小さな音・・というようなことではなく、前の曲の終わって行く静けさの雰囲気を壊さないで、
そのままの雰囲気で、あたかも一つの曲のように出だすという意味です。