IY

ドビュッシーのNuit d’etoileのフランス語の読みと譜読みの練習をしました。
フランス語の読み方を指導しました。
語尾のあいまい母音(eを逆さにした発音記号)はエとならずに、日本語のあいまいなウに近い感じです。
特に、冒頭出てくるEtoileとVoileは韻を踏んでいるので、同じように正確に発音しましょう。
また、韻を踏んでいると、発音が目立ちます。狭すぎても良くないし広すぎても締まりがなく難しいところです。

次に出てくるParfum Defunの語尾の鼻母音の形Eの鼻母音ですが、あまりエと鋭くなり過ぎないで、むしろ日本語のアの
鼻母音くらいがちょうどよいです。

声は明るくて良いですが、もう少し中奥に喉や軟口蓋を開いた声、深みを考えると更に良い声になると思います。
また高音も綺麗に出ていますが、少し開き気味のために芯が薄い声になっています。
もう少し閉じた発声を探してみると、芯が出て更に良い高音の声が探せると思います。

コーダになる直前、Je reve aux amours defunts、ですでにRitかけて良いと思います。
繰り返して終わる、Je reve..の最後のdefuntsは1小節分伸ばして終わる方が良いでしょう。

GH

発声練習では、始めてみると声が妙に軽いので、改めて声の出し始めの場所を意識してもらいました。
みぞおち、胃の辺りから声が出始める意識をと指示すると、俄然声の重さが違いました。
適度に深味のある良い声になりました。
ブレスとこの声の出し始めには、しばらく注意をしてみてください。

シューマンの「詩人の恋」4曲目~6曲目までをレッスンしました。
4曲目Wenn ich in deinen augen sehは、1点Aの響きがなかなか決まりませんでした。
この男声のAくらいの音程は意外と不安定になるものです。

下に引くと重くなり過ぎて音程が♭、上に引き上げると、軽過ぎてしまう、という具合。
逆に言えば、声帯の伸ばし合わさりのバランスが難しいのです。

確かに理論的には喉を上げないで、鼻腔を開いて、そのための姿勢が、ということになりますが、
それが逆にいわゆる「固めた、構えた」発声になってしまうようです。
ここはダイナミックがPですから、上の声区を使って無理せず押さない発声を心がけたほうが良さそうです。

次のIch will meine seele tauchenは、同じAからですが、テンポが速く、発声が硬くならないようです。
それが良さにつながるのでしょう。逆にいえば発音に柔軟さがあると、発声にも大きな影響があるわけです。
Im rhein ime heilige stromeは、低音が以前に比べ良く出るようになりました。
言葉が多く付くmEin bildnis,auf goldenem leder gemaltの8分音符は短すぎないで、丁寧に発音して歌ってください。

シューベルトWinterreiseからAuf dem Flusseは、良く歌えていますね。
後半の節に出てくる高音の発声は気を付けてください。高音は1点Gまで昇りますが、その音よりもそのフレーズに
入るところの声のポジションで喉を上げないように気を付けてください。

次にRuck blickは、ピアノが弾けず、ざっと通しただけでしたが良く歌えていたと思います。
音程差が大きいメロディなので、高音の発声には注意した方がよいでしょう。
次のIrrichtも1回通しました。楽しみにしています。