SA

ミカエラのアリアから。

このアリアでは、癖のようになっている口を開けない発声を指摘。
特にチェンジ近辺では、彼女の場合、口を開けるだけでほぼ発声の問題は解決できる。

それから、歌詞発声において母音移動で、喉を締めてしまうように発音することを修正。
発音において、普段の語りのような母音発音をしてはいけない。
歌声という楽器を、いかに響かせるか?という発想で、歌詞を扱うこと。

一例でいえば、気道を拡げたらその状態を変えないように発音・発声すること。
あるいは、わざと狭くしてみると、良く響くならそれも良い。
いずれにしても、普段の会話のような母音発声ではない。

ラヴェルSainte
出だしのAは、胸の深いところからしっかり出すように。
これも、楽器の音を弾き始めるエネルギーを感じさせること。
最初に響かせないと、後に続かないのは楽器も同じ。

からたちの花
こちらも、発声は日本語であっても、まったく同じ課題。
喉を開けてみたり、閉じてみたり、という作業は、ただ一つ、以下に良い声を響かせるか?という目的のためである。
歌詞の発音に依存して、良い声を阻害しないようにすること。

また、この曲は、声を楽器として支配できている歌声であれば、正に楽譜に書いてある通りにすれば、良い表現になるはずである。