SKM

発声は、とにかく力む傾向が強い。
かといって力を抜き過ぎて小さな声が良いわけでもない。

楽器などをやって見ると判るが、大きくも小さくもないほど良い加減で出すことがコツ。
たとえば、小学校のブロックフレーテを吹くとき、どうだったか?
思い切り強く吹くと、良い音がしないと思う。

適度に息を当てて、良い音を出そうとしなかったか?

声も同じ。
程よく当てて良い声を出すこと。

低音はふっくらと丸みがあるが明るさのある響き。
高音は、輝きのある芯のあるスリムな響き。

彼女の場合、高音に近づくと、何か口の中を力ませて悪いフォームを作ってしまう。
このために、せっかく声帯が綺麗に合わさるべきところが、すべて声が中に入ってしまう。

この点が、もっとも大きな課題になる。

中低音は、大分重心が下がってふっくらしてきたが、これも力み過ぎない事。

曲の方は、Plasir d’amourもAve Mariaも、ほぼ教えたとおり問題なく演奏できているので心配ない。
今後は、この発声の点で力みがなくより響く声になって行くことが課題になるだろう。