2017年4月24日声楽レッスンノート

YM

発声の声は、特に低音域で無理な発声がなくなり、まとまって来た感じで好感が持てました。
口を開け過ぎずに工夫があり、息も力まず声の響きの共鳴に頼った歌い方で良かったです。

課題は換声点から上の発声です。
これは曲の中でも練習になりましたが、呼気圧で出そうとするため、喉が温まらないと5点Aくらいで雑音が出てしまいます。
喉が温まれば、力で出せるようになりますが、

グノーの「ロミオとジュリエット」から「私は生きたいの」を練習しました。
これも、発声の課題と同様、良い音程で歌えていますが、最高音域の6点C以上に無理が出てきます。
そこに至る高音発声も、かなり喉で力んでますので、レガートには歌えません。
勢いでエイヤ!と出す感じが否めないです。

口を開けない発声を練習しました。
口先をあまり開けないで高音域を歌うためには、どうしたら歌えるか?という発想とその実行を促します。
鼻腔とか鼻根に向けて声、呼気を送る意識を持つことで、喉や下あごを力みから解放出来るようにするわけです。

このためには、指をくわえて練習してみると良いです。
そして更に高音に行くためには方向を鼻腔ではなく、後頭部に向けるようにすると5点Aくらいから更に換声して喉に負担のない、ファルセット傾向の強い声になると思います。

こういう高音発声の方向を、これから常に意識して練習して行ってください。