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スイスの作曲家オトマール・シェックの作品を練習しました。
現代になって評価が上がってきた作曲家のようです。

彼女の持っている語学力に値するドイツ語であることが、勉強を進める動機になったようです。
実際に伴奏を弾きながらレッスンをしましたが、いわゆるドイツの後期ロマン派風の音楽で、
半音階進行でフレーズがうねうねと続くワーグナー風の音調です。

12音ではなく、あくまで調性を堅持しつつの半音階進行による調性の曖昧化ですから、
歌声の音程感を正確に表現できないと、この曲の良さが表現できません。

この点が、彼女の現状には難しい理由になります。
特に中音域の換声点前後の音程感が、発声の問題もあり難しい面があるでしょう。

今後、練習して行くためは、ボイスパートだけの練習はなかなか難しいでしょう。
常にピアノ伴奏の和音的進行に伴う声の調性を感じて歌うことが大切です。
頑張ってほしいと思います。