SM

発声練習

今日の声は、低音域(4点Eから下)で胸声が前に出る傾向があったが、その上の返した声との違和感がなかった。
これは、低音発声の進歩か?

歌唱時の発声全体について

歌になった場合、恐らく必要以上に弱声やレガートを意識していないか?
音楽を小さくまとめよう、という感じがした。
現状は、声をもっと響かせて歌詞発音をはっきりくっきりさせる方が良いと思われた。

歌唱レッスン

ショーソン Hebe
今回は少し細かく診た。
発音、音程やリズム感など子細に診て、修正をした。
テンポを急がないように注意して。
フォーレ Soir
こちらも改めて発音をしっかりチェックした。
中間部より、むしろ1ページ目の冒頭楽節の歌詞発音は重要である。
カルメンよりハバネラ
これも発音を改めて子細に検討した。
テンポは急がないでまったりと歌う方が良い。
アリア部で最後のフレーズの変化音G♯が♮になってしまわないように要注意!

TM

発声練習

I母音で始めてから、同度でIEAOUの響き統一の練習。
その後、Iaでアルペジオとスケールを練習した。
この練習を行うと、AやO母音など後舌母音の暗さが軽減され、声が前に出る。
これは良い事であるが、声を出しすぎると、今度は荒っぽい響きになるのが要注意。

歌唱発声について

質問にあったが、どのように良い声の状態を決めるのか?という問題。
これはイタリア語で言えば、Chiaro scuroという一語に尽きる。
つまり暗さの中にある明るい声。
暗さは共鳴を持たせることで必然的に生じる要素だが、それも美しさの要素である。
明るさは声帯そのものの響きの要素になるが、共鳴感とのバランスである。

イタリア語、フランス語、日本語、あるいはドイツ語、それぞれの言語の持つ明るさと暗さのバランスは変わるだろう。
それはそれぞれの会話時の言語音の特徴を良く知ることから理解できるはずである。

中田喜直「星とたんぽぽ」
バリトン的な声でありながら、歌詞のイメージが表現されるようになった。
本人の音楽的なイメージが良く感じられる歌い出しであった。
中田喜直「さくら横丁」
これが今回のレッスンで一番難しかった。
やはり曲調、音楽の嗜好性が強い作品なので、声が問われる。
本人がそのことに気づいてくれたのが、一番に良かったこと。
つまり喉の高さは表現によって移動すること。
どの音楽も絶対的に同じとはならない。そこが物体の楽器との違いである。
畑中良輔「まるめろ」
これもバリトンらしい声色で、曲の雰囲気がつかめていたと感じられた。
團伊久磨「紫陽花」
これは本当に爽快な歌声であった。特に高音はアペルトに堕しても違和感がなく、情熱が良く表現されたと感じられた。