MMH

発声練習

中低音は音程も声量も良い状態。
今回は5点Gまでに止めた。
全体に発声練習の声に対する姿勢は慎重である。
その分、口の動きが足りない。
換声点から上の高音に向けては、積極的に口を開けて行く方法を会得してほしい。

パノフカ

17番、トリルの練習。

中低音域は安定している。
中高音域である、5点C~Fにかけて、声の換声絡みもあり不安定な面を練習した。
これはリズム感と、結果的にフレーズを歌う呼吸の支えが大切であること。
つまり先に進んで歌おうとするための息を吐いていく意識である。

武満徹「小さな空」

全体にこの作品のメロディの性格が良く表現される歌声であった。
低音が出てくるが、地声にならない方が良い。
その代わり4点E近辺は、もう少し声が響くように。

武満徹「めぐり逢い」

高音発声時にファルセットにならないで、明快に声が当たるように。
子音発語のきっかけで、音程感を明快に出来るはず。
「見るでしょう~」や「(悲しみ)みさえも~」のMをしっかり発語することで、5点Fが明快に発声出来る。
低音は逆に喉を掘って暗い声にならないように。

ドビュッシー「ビリティスの3つの唄」から「パンの笛」

冒頭のメロディはとても良い声で歌い出せている。
全体にはリズムの扱いが少し不正確。
まずは正確にリズムを表現できること。
そのために、母音だけで歌う練習をした。
その後、フランス語を朗読した。
出来れば自宅ではフランス語読みを確立したら、リズムでフランス語歌詞を読む練習をしてほしい。
歌う練習よりも、リズム読みを大切に。