TH

発声練習

4点C~5点Aまで、5度下降スケールと上行スケール、最後にオクターブのアルペジオを練習。

イタリア古典歌曲集(高声用)より

Ombra mai fu

全体にピッチが高い声のため、結果的に細く高い声の印象であった。
出だしのOmのピッチを改めて良く認識すること。
そのためには、低い主音Gの声を決めて5度上の該当音の声質を決める。
つまりピッチを下から取る方法である。
音域や和音によって、下から取る上から取るの違いを判断するわけである。

Il mio ben

この曲もピッチを高過ぎないようにすることと、子音を明快に発音することを練習。
特に子音は日本人の場合、欧米人のような使い方を普段の会話でしないため、訓練は必要。
つまり歌詞発音も音楽の一部である、という考え方に依拠している。

中田喜直「ねむの花」

最初の通しでは、どこか迷いというか安定しない歌声だった。
音程の取り方を指導して低めのピッチにすると、安定した歌声になった。
表現以前に、このような音程感を決めることで、自ずと音楽が内包しているものが表現されるようになる。