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発声練習
4点Fまで、声質と声量のバランスの良い声の出し方が実現出来ていて、成長を感じられた。
だが、実際の曲を歌う団での応用はまだ難しさがあるようであった。
トスティ ソルフェッヂ50より3番
高音の声自体と共にその前からのフレーズの扱い方。
つまりフレーズとしての扱いが丁寧であれば、高音の処理も成功すること。
該当の発声が崩れる高音に昇る前の声からそのままの音程で該当の高音を歌ってみること。
その次に元通りに該当の高音で歌ってみる。
つまり喉を動かさないで以下に高音を発声するか?という具体的な方法である。
イタリア古典歌曲からTu lo sai
全体にかなりバランスの良い歌声で歌い通せるようになっている。
あとは高音、特にフィナーレの2回の高音を丁寧に処理すること。
旋律を歌う勢いでではなくである。
何度も指摘しているように、喉を上げないでいかに対処するか?を考えてほしい。
トスティ「君なんかもう・・」
高音発声といっても4点E~Fであるが、フレーズの形からすれば明快にテノール向けの形である。
そのため、高音発声が難しい。
しかし、今回のレッスンで判ることは、リズム感の持ち方が声の扱いに大きく影響することである。
急がずに4拍子の拍節をじっくり感じて歌うこと。
そのことで、ブレスのお腹の使い方も明快になるだろうし、口や喉の使い方にも意識が向けやすいはずである。
信時潔 歌曲集「沙羅」より「丹澤」
全体にテンポが前のめりで速い。
遅く重いテンポではないが、じっくりと歩みを感じる重さというか思慮深さのあるリズム感を感じてほしい。
そのことで、声の扱いも落ち着いてくるだろう。