YKM
フランス語歌詞の発音の勉強
ラモー 恋する鶯、わたしたちの声に答えて
発音の勉強
歌詞の発音の前に、フランス語特有の母音の発音について指導をした。
発音は、歌の場合は発声に影響されるため、発声と共に勉強しないと意味がない。
何度も書いているが、狭母音のU,I.eとかOとEがくっついたような開母音に加えて同じく狭母音もある。
また半母音的なWは典型例である。
フランス語では狭母音と思われる母音をvoyelle sombre 明るく開いた母音をvoyelle clairと呼ぶことから
母音の明暗があることが大切なことと認識することが大事である。
この明暗のあるなしで、歌声の立体的なイメージが出るか出ないか?という違いになる。
特にラヴェル、ドビュッシー、フォーレなどの歌曲では、この点が非常に大切な要素となる。
特に気を付ける母音
U母音
単に深いのではなく、発音する際に唇を押し出す意識が必要な事が多い。
コツがつかめれば押し出さなくても出来るが
特に日本人は唇や頬の動きがほとんどなく、緩く発音する癖がついているので訓練が必要。
狭いeと広いEの違い。
広い方のEは明るいA母音と同じ口の開け方でEを発音する。
狭いeは、i母音を発音して舌を動かしてeにするとちょうど良い。
そもそもi母音も口角を横に引かないように、丸くすることが声楽的には良い。
この状態のまま舌を動かしてeになった母音の形が正解である。
広いOとEが連結したOE
文字通り広い母音であることに注意。
皆さん口を開けない、U母音のように発音しがちな点を気を付けてほしい。
狭いOとeが連結した母音
発音記号ではoに斜め線が入っているもの。
これはつまり広い方を狭くして発音するという理解を持ってほしい。