SNT
発声練習
下降形の5度スケールから始めて、上行3度5度のアルペジオ、5度スケール。
4点C~5点Aまで安定した声質を維持出来ている。
発声の基本において、現状は彼女が本来持っている美点が発揮できている状態だろう。
更に声量を増したいのか?あるいはもっと通る鋭い声質、つまり本格的なオペラの声になりたいか?
という希望があるのであれば、また新たな挑戦は必要だと思う。
胸声の開発とベルカント唱法のための、レガート唱法ということになると思うが、
古楽やバロック、あるいは歌曲というジャンルに限れば、発声の開発よりも譜読みの数を増やすことが重要であろう。
現状はハイ・アマチュアの入り口に立っていると言えるが、ソルフェージュ力がもっとも重要な課題と考える。
知っている好きな名曲を歌うレベルから一歩外に出て苦手な曲に挑戦することは、ある種の上達の鍵といえるだろう。
ドビュッシー「マンドリン」
テンポ感を含めて、大きな全体の流れは確立できて来た。
ピアノ伴奏については、楽譜のダイナミクス通りにPPからFまで丁寧に表現してほしい。
歌はスラーがあるフレーズとスラーがないフレーズの違いを良く表現してほしい。
ピアノも同じ個所はダンパーを上手く使って滑らかになると相乗効果がある。
ドビュッシー「静けさに」
毎回思うが、この曲調が彼女の声に与える効果が実にぴったりであることに感心する。
つまりこの作品は、ドビュッシーがヴァニエ夫人に対して想うその声の魅力を十全に表現するように書かれているということ。
自ずと良い声の表現に達しているので、発音の間違いには十分注意してほしい。
Les=レ、De=ドゥ、Des=デ Tombe=トンブ
つまりあいまい母音になるか本来のEになるか?の違いに注意してほしい。



