MMH

発声練習、今日は母音Iでの練習のせいもあって喉を上げないために下唇を少し突き出すようにする。
これは唇だけで、あごは一緒に動かさない事。
下あごを首側に少し引いた状態で固定することは、他の母音でも必要なので意識してみてほしい。
この応用でIEAOUを同度で練習した。響きが母音毎に変わらないよう。

コンコーネ28番は、ソルフェージュ的には良く歌えていた。
練習のポイントは、歌唱スタイル、声の扱いという面。

音楽全体がどういう雰囲気か?を良く感じて、メロディのリズムをその雰囲気に合わせて歌うこと。
例えば冒頭のソ~ドレミ~という音型で、頂点のミの声が上に突き抜ける明るさがある声か?

もう一点は低音発声。地声にしないで響きを鼻腔に入れるように。
声が前に集まって音程感がクリアな声になる。そのことが結果的に声量が無くても通る声になる。
そして高音へのフレーズの連続性が担保されやすいこと。

曲はベッリーニのIl fervido desiderioから。
当初はどこかぎこちなさがあったが、イタリア語を朗読してから俄然良くなった。
Doelnte imagine de Fille mia
曲調が彼女の琴線に共鳴するようで、ピアノを上手く弾けば自然に良いスタイルで歌える感じになっている。
高音の5点Eで喉を上げないように、唇の使い方など工夫すると良いだろう。
これは、次のL’Abbandonoも同じで、曲調が合っているのか?ほぼピアノの持って行き方で、十分にドラマティックに歌えている。
換声点の発声も自然に良く出来ているが、F#を超えたGでは注意が必要。