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発声練習の声は、換声点で引っかからなくなったことが最近の成長か。
地声にしない低音発声も安定してきた。
今日は最終的にアルペジョで6点Eまでを発声練習。
確かに6点C以上のフラジョレット的な高音は笛のようでイメージは良い。
これが後で課題になるのだが、必ずこの6点Cで換声しなければいけない、のではなくて、表現によっては鋭く出すこともあるだろう。
それは声の扱い方の問題。発声の方法を一義的に捉えない方が良い。

この問題が偶然起きたのは、超高音から音程を下げて換声点付近で歌うときに、喉が上がってしまう癖を治すために
口の開け方に及んだ時である。
上唇をぐっと下げて前歯を隠すように発音・発声すると結果的に声がカバーされるというのか、喉が上がらない発声フォームになる。
これを練習していて、そのまま高音に上がったときに、偶然そのまま6点Cまで音程良く上がれてしまったわけである。

本人はこれをおかしい、と感じたがそうではなくて、それで良かったわけである。
この発声をしていても、更に上がって行けば自然にフラジョレット的な発声に否が応でも換声していくのが歌う者の自然な生理というものではないだろうか?
この上唇を降ろしてカバーする高音発声は、2曲目でとても有効なので、ぜひ今からでも練習して覚えてほしい。

とはいえ、今回は 1曲目「ああ、恐れ慄かなくても良いのです 我が子よ」を前回と同じく母音歌唱をして、ドイツ語の読みをやった。
前回と違うのは、ドイツ語をリズムで読むことと、返した声で読んだこと。
より歌声に近い状態でドイツ語を正確に読むことに徹した。
かなり出来るようになたと思う。

最後に2曲目の「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」は、やはり換声点域の声が叫び声調になってしまう点。
上唇で上歯を覆い隠すように発音する方法は、非常に有効だった。