ST

ドン・ジョヴァンニのエルヴィーラのアリアを歌い出すと、声量の弱い細々とした歌声が気になった。
前回もそうであったと思うが、口が開かないで何となく口先で歌うように感じられた。

まず単純素朴なところとして、口を良く開けてしっかり歌う、という意識を上らせて歌うことを徹底してもらった。
確か2曲目に歌った8番の方のアリアは譜読みが不十分と感じたのは、母音唱法で歌うと、リズムが不完全になることからであった。
そこで、リズムソルフェージュを母音唱法で練習したが、予想外に難航した。

図らずも譜読みということの必要性、特にリズムをしっかり意識的に把握して歌えるか否か?
という部分が課題となった。

前曲のしっかりした歌声という意味が、実はリズム感から表現されることが良く判る。