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発声練習

声はバランスが良く安定していた。
歌う時に高音発声が出てくるので、あえて高音発声は少なく終えた。

トスティのソルフェッヂは17番。

良く出来た美しいメロディであり、そのメロディを綺麗に丁寧に歌えていて仕上がりは上々だった。

イタリア古典歌曲集のDimmi amor

移動ドによる歌の説明から、調性の理解と長調と短調の関係について、ひとしきり説明をした。 調性の理解は難しいが、とりあえずドレミファをそれぞれの調性に変換して音符を読めて歌うことは知っておいて損はないと思う。 例えば耳コピで覚えて歌っても気づかずに間違えていたり、実際に歌った時に半音が全音の音程になってしまっていたり、ということを修正するためにはこの移動ドによる階名唱法はとても役立つだろう。 この曲もかなり進歩して、最高音のF音の発声も以前に比べれば聴ける歌声にまで進化してきた。 I母音の処理はかなり進化した。

「落葉松」

楽譜に指示が有る、強弱は単に音響的な意味ではなく、作曲家の詩の理解が音楽に消化したために記されているという説明をした。
それを歌手が知るためには、歌手も詩の確固たる理解が必用であるという説明である。
頭でイメージするだけではなく、実際に詩を朗読して直接声に出すことで歌にも応用出来ると考えている。

「初恋」

「落葉松」の説明が功を奏したか、歌が俄然抒情的になった。
課題は、後半のメリスマの最高音Fである。響きが散ってしまう傾向がある。
とはいえ、以前に比べると良い。呼気圧で押すというよりは、喉を少し詰めることで、呼気と声帯との微妙なバランスが成立することで、息漏れのない高音発声になること。