SMK

ヴェルディ「ナブッコ」からフェネーナのアリア「天上はいま開かれた」

なるべく1フレーズを一息で歌うこと。
特に楽譜の1ページ~2ページ第一楽節の各フレーズは一息で歌う。
テンポはAndanteの指示なので1フレーズを一息で歌えるテンポを設定するということ。
ヴェルディに特徴的な複付点と16分音符の組み合わせによる、跳ねの鋭さを表現する。
そのリズム感に表現の意図があるからである。
5点Fの個所で声帯が開いてファルセットにならないように注意を。
ヴェルディのアリアらしい男気のある堂々とした音楽。
声の重さということを意識するためレガートな歌唱を大切にして。

プッチーニ「蝶々夫人」から「坊やの母さんは」

この曲は激しい情感を表現する高音の発声に難しさがある。
優しい歌声ではなく激した表現なので、これもこれがファルセットにならないように。
特に5点F~Gにかけては換声点だが、ここで喉を上げないように声をすこし飲みこむようにして喉を上げない重心の低い発声に留意を。
全体には、レガートで静かなフレージングと一気に高音をめがけて歌う激しい心情表現の対比が出来るように。

プッチーニ「トゥランドット」「氷のような姫君の心も」

これも同じくフレーズを一息で歌うことを大事にしてほしい。
特に冒頭のメロディは一息で歌うことを練習してほしい。
一息で歌うことで、歌の核心が身に付くはず。
また一息で歌おうとすることで、苦手な高音換声点前後から上の領域の発声を見つけることが出来る。

まとめ

高音の感性伝喉を上げない発声を堅持するため、姿勢に注意を。
顎を引いてまっすぐ前を見る姿勢を大切に。