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発声練習

今回は一段新しい発声の試みをしてみた。
全体に、喉を上げないようにとの意図が強いためか?
重心を低くしすぎるため、高音へのフレーズで高音域がこもる。
また音程も♭気味になる。
この現象は中音域から始まる。

そのため、フレーズの高音へどのように音程良く移行するか?という方法論を教えた。
難しいことはなく、単に高音でも音程を正確に当てに行けばよい。
ただやれば分るが、喉が上がって絞まるから、喉が上がる前に下あごを降ろすように口を開けること。
つまり歌いながら口を開けて行くことで、音程良く喉を上げないポイントを見つけること。

一言で言えば、喉が上がらないで音程良く声を明快に当てられるか?
という最適なバランスを見つけて保つことである。

トスティのソルフェッヂ27番。

これも良い曲で、トスティ風シンコペリズムのナポリ民謡風で美しい。
発声練習での課題を上手く応用できるように練習できたと思う。

イタリア古典歌曲集から「ガンジスに陽は昇る」

歌い出しから喉の低さが誇張された歌い方が気になった。
無理もないことで、以前は喉が上がる高音を抑え込むにはこの方法だけだった。
発声練習での方法で、高音を明快に出すことの練習が中心となった。

日本の歌「遥かな友に」「夏の思い出」

跳躍するフレーズの扱い方や、弱声の使い方などを中心に
ちょっとしたフレーズの歌いまわしの丁寧さなど、細部を調整。
丁寧な歌い方の中に、これらの曲の持つ味わいが自然に表現されるからでる。