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発声練習

当初の声は抑制が効いて低音から換声点前まで、バランスの良い歌声になっていた。
舌先の脱力を促し、口の開け具合を少し大きめに意識してもらうと、声量は自然に増加した。
口を開ける意識だけで変わるものだと再認識した。

トスティのソルフェッヂ38番

当初は音符をじかに読み取っている歌い方であった。
声に力なく、またテンポ感もやや滑る感じである。
口の開け方が足りない。

この曲のリズム感について考え練習してもらった。
リズム感とは身体全体で感じるGroove(グルーヴ)である。
四分音符=152で3拍子、8分音符が続くメロディ。
このテンポ指示は初学者には難しいので、少し遅めにした。

山田耕作「砂山」

朗読時に景色が見えているか?詩中の人物の感情に共感できるか?
それから楽譜に表現されている、作曲家の思う詩の言葉への表現に寄り添えるか?

平井康三郎「平城山」

声は良い。特に難しかった最高音4点Fの扱いが上手になった。
伴奏音楽のテンポ次第でもあるが、言葉の文節単位をまとめる歌い方とその意思を明快に歌うこと。

中田喜直「夏になれば」

詩の主人公のキャラクター設定を綿密に。
何歳か?妻を愛しているが妻を置いて旅に出たい人物像を明快にすること。