目次
  1. SKM

SKM

発声練習

以前から気になっている声として、5点Cから急にくぐもった声になる点を矯正。
想定としてはくぐもるのは、舌や軟口蓋に必要以上に力を入れているためではないか?
まず、舌先を下歯の後ろに軽くつけた状態をどの母音でも意識すること。
つまり舌先に集中することで、舌根を引き下げる疑似的な安定意識を取り去ることにある。

もう一点は、これも彼女のように舌根を下げる癖を直すために、E母音を利用すること。
彼女の勘違いだが、E母音は喉を閉めている、と感じているのではないか?
これは勘違いで、声帯がきれいに合わさっていることを自然に出せる母音なのである。

ところがAやOなどの後舌母音では、舌根が下がるために声が暗くなり、声帯の合わさりを意識しずらくなるのである。
そのためE母音で発声練習をして、その状態、感覚を変えないでA母音に変換する練習をすること、
A母音を明るく前に出す音感を養うのである。
その声は、よく言えば明るいが悪く言えば浅く幼く感じるかもしれない。
ただ、舌根を押し下げる悪い癖を取るのとても有効な方法なのである。

イタリア古典歌曲集より Plasir d’amour

本来イタリア語向けに音符が書かれているところを、フランス語歌詞を当てはめているため、無理がある。
フランス語の割り振りを改めて確認して修正した。

Caccini Ave Maria

ブレスが長くなって、上達したことを実感できる歌であった。
ピアノ伴奏を弾いていても、落ち着いて音楽を表現できる。
その意味でも、テンポ感とブレスのタイミングを大切に練習した。

Hahn D’une prison

全体的には良く歌えている。
これからの課題は、拍節に依存しないで歌詞を自由に語る歌い方が出来れば理想的。
短調に変換するサビの部分のテヌートはドラマティックに歌うように。
最期のモチーフは冒頭のリズムと違う点を忘れないように。