TK

前日のレッスンだったが、何度も繰り返して通して、良い練習になった。
何より、声の調子が絶好調で、声に関しては、前日ということもあるが、何も言うべきことはなかった。

バッハのコーヒーカンタータは、やはり伴奏のテンポに尽きるだろう。
メヌエット風の舞曲のスタイルが感じられるテンポを大切に。
後は、右手の16分音符がうるさくならないように、お願いしたい。

ヘンデルは前奏と後奏を確実に、そしてピアノ伴奏による歌のメリスマの模倣部分は、テンポが絶対に遅れないように。

声は、中音域でビブラートが微妙に付いて来て、進歩の跡が伺えるようになった。
くれぐれも変に緊張しないで、楽しんで歌えれば大成功だと思う。

MM

彼女も、伴奏無しで、本番前最後のレッスンである。
今回は暗譜が少し心配か、最後の一日で何とか頑張って欲しい。
3曲、それぞれ2回ずつ通して、最後にもう一度全曲と押して終わりにした。

声のことは、教えたことはほぼ出来ているだろう。
時折、以前の癖が顔をのぞかせるが、それほど気にならないし、良い声も出せてきているので
細かいことに拘泥せず、自分の声を信じて思い切り歌ってもらいたいものである。
それが出来れば、大成功だと思っている。

それぞれの曲想、それらが持っている美点を、彼女自身が歌で皆に示してあげれば良いのだ。
だから、自信を持って堂々と歌って、それぞれの曲が持っている美点、それはMMさんが理解している
美点を歌うことで、皆に教えてあげること、である。
楽しみにしている。