パノフカ20番。

アルペジオの練習課題。
最高音が5点G以上の場合に、一瞬声帯をしっかり閉じる意識を持つことで音程が良くなること。
後は、転調になったときの音程感に充分注意すること。
つまり変化音の音程を良く意識すること。

ロッシーニ「約束」

跳躍時に下あごを下げないで対処する方が、音程感の良い高音になること。
Pと書いてあるフレーズの音楽を良く感じると、単に声を弱めるだけではなく、声の緊張を緩める意味もあること。
それは、それ以前の音域より低くなっていることからも解るはずである。
機械的な強弱よりも、声質の変化という点に留意して、声の強弱を考えて練習してほしい。

フォーレ「私たちの愛」

テンポ感の調整。まず6/8のリズムを2拍系に感じることと、テンポを少し速めた。
2つ目のフレーズで発音のせいか?音程のせいか?リズムが遅れるので、遅れないように。

モーツアルト「フィガロの結婚」から「楽しい思い出はどこに」

レチタティーヴォのリズムは正確に歌えるようになったので、次はイタリア語の本来の抑揚を活かせるように、朗読の練習。
後はピアノ伴奏が歌の合いの手になっているため、伴奏部分のリズムよりも、歌とのアンサンブルを大切に弾いてほしいこと。

アリアは前半のAndantinoに対してのAllegroという対比を重視したテンポ設定をお願いした。
また、その前節,後節いずれも音楽の変化に対するテンポ感の違いを表現する必用を指摘した。

レチタティーヴォとは違うが、語りの内容は劇中のストーリーに即している。
そのため、モーツアルトは楽譜上のアーティキュレーションやテンポ変化の指示として書き込んでいないが、
音楽からくみ取って変化させると、ドラマティックで面白い演奏になるであろう。