声楽の先生は良く「喉を開けるように」とか「軟口蓋を上げるよう」になどと言います。
軟口蓋って何?と思います。

軟口蓋と呼ばれるところは、俗に言う「のどちんこ」のぶら下がっている、柔らかい組織の部位を言います。
これに対して、硬口蓋というものもありますが、これはもう少し前。
上歯の後ろから、軟口蓋の柔らかくなるまでの、中に骨があって硬いところを言います。

軟口蓋の働きについては、一言で言えば、喉頭を引き上げる作用でしょう。

しかし、この軟口蓋の働きは、それだけで単体として考えるのではなく、胸側の引き下げ筋、輪状喉頭筋の引っ張り筋!?(そういう言い方があるか判りませんが!)
との相乗作用において、初めて意味が出ることだと思います。

これをもっと判りやすく言えば、ギターの糸巻きと、ブリッジとの関係に似ています。
ブリッジを引き下げ筋とすれば、糸巻きが軟口蓋というわけです。
勿論、実際のブリッジは固定的ですが、これは比喩ということで、要するに上下で引っ張り合う関係、ということを理解して欲しいのです。

しかし、ここで問題なのは、実質的な働きではなく、歌う人にとっての、感覚としての問題なのです。
発声の生理は、医学的な働きの解剖なのではなく、どうやったら必要な効果が得られるのか?
どこをどうしたら、軟口蓋が開くのか?上がるのか?ということについて、次回から書いてみたいと思います。