あっという間に2カ月近いブランクが出来てしまいました。

いろいろありますが、頑張って再開したいと思います。

口を開けた状態のハミングとは、喉も適度に開いて、軟口蓋も上がった状態で行わないと意味がありません。

喉を開けた状態のためには、ハミングを鼻に響かせずに、胸に響かせましょう。
それがきちんと出来ていることが第一条件で、軟口蓋もしっかり上げた状態を作って下さい。

その状態で口蓋錘だけを下すと、母音になるのです。
そのことで、N~G~Aという具合に聞こえますが、大切なことはその響きで、完全に喉が開いて、また軟口蓋も上がった明るい響きが出ることなのです。

これ、上手くいかない人は、大概が軟口蓋を開ける、という行為がきちんと出来ていないからだと思います。
N~G~AのGの音は、口蓋錘を降ろす際に自然に出る音です。なぜなら、このことがGという子音を出すことと、似ているからです。
ですからGという子音を正確に発音出来るのであれば、前述の練習はなんなく出来る、とも言えるでしょう。

子音発声は母音発声のきっかけになることが多いので、子音発声の勉強をすることも、良い発声につながることが多いのです。

さて、ハミングから母音に変換の話に戻ります。

要するに「のどちんこ」が上がった状態が、ハミングの状態で、これが下がると普通のア~という母音。
この際に、軟口蓋全体をしっかり上げた状態で、ハミングが出来ていることが条件です。
そして、この軟口蓋を上げた状態を壊さないことと、喉側が太く開いた状態が、これでも固定された状態で、母音にすることが出来れば、
この練習は成功となります。