YC

発声は母音で5度の上向スケールで軽く始めてから、様子を見た。
前回、喉の温まりが悪かった気がしたので、少し高音を練習。
スタッカートを練習して2点Eくらいまで。
そのあと、2度上向5度下降の組み合わせのスケールを練習。これも3点Cくらいまで。
あとは下降形で低音域まで。

曲は中田喜直の「さくら横丁」から。
改めてテンポを見直すと、附点2分音符=45となっているので、しっとりと落ち着いたテンポ感であることが判明。
流れるようなフォーレの「シシリエンヌ」のような伴奏形なので、なんとなくすらすらと流れて弾いてしまうと、テンポが速すぎるようである。
早いと歌も歌いやすく、5小節ブレス無しで行けてしまうが、どうも元気が良すぎて明るすぎる感じなので、指示通りのテンポで

久しぶりに「ツバメ」ドレッタの夢の歌を。
4回くらい通したが、歌えば歌うほど調子が出ていた。
中低音が少し弱いのだが、高音はとても良い声が出せるので、取り上げている。
最初は重く歌い過ぎだった。In tempoの部分は、なるべくさらっと、淡々と歌うことで、逆にAllargandoをしっかり表現しよう。
また、Ralenttandoも、である。
何度か出てくる高音はなるべく延ばしたい。また、特に最後の高音2点hも延ばせるだけ延ばして!

このあと、オランピアのシャンソンを練習。
久し振りだったので、一回目は調子がいま一つであったが、2回目から、テンポが重くなっても、張るべきところをしっかり張って、と指示したら良くなった。
特に中間部の電気が切れて動かなくなる、前のTres animeの繰り返す1回目の処のメリスマは、しっかり張った声がほしい。
切れかかったところの連続して出す2点bの声も、もっと上顎が開いた声を。それからここはRitで。
また、ここはスタッカートではなく、レガートに。

最後のメリスマの頂点の3点Esはスタッカート気味できちっと当たるがもうひと押しの響きがほしいところ。
また、カデンツを高音その後の伸ばしを3点Esに上げるのも、まだ少し厳しい。

最後にQui la voceを。前半のゆっくりの節は、調子が抜群だが、やはり後半の速いテンポでの半音階のメリスマは不安定になる。
恐らく、中低音~中音域の発声の問題だと思う。この辺りは課題として覚えてほしいところ。