MN

体験レッスン
女声合唱で4年ほど歌っていたが、話を聞くと合唱団がなくなり歌えないのがさびしい。独りでも歌いたい、ということらしい。

声が、予想外にしっかりしていて、低音から高音まで安定している。
高音はまだ喉が閉まるが綺麗にチェンジした声で、全体に2オクターブは確率出来ている。

喉を少し押しているのは判るが、それが悪い感じではなく、良い感じである。
ただ、かなり肩に力が入っていることと、こちらが思う以上に喉や周辺にも力が入っている。
こちらが思う以上に大きな声を出している感覚なのだと思う。

今日はいきなりだが、どの程度高音の可能性があるか?本人のモチヴェーションもあったようなので、練習してみた。
ポイントは、高音からいきなり入る方がかえって良い。
恐らく、力のポイントが使いやすいのだろう。
低音から昇る場合、力のポイントを低音側に入れてしまうために、最後の高音で力を使えなくなり、喉が締まるということだと思う。

声の出し始めであまり力まないでフレーズを進むに連れて、声を大きくして行くような方法がベストだろう。
一番難しいのが声の出し始めでの脱力。

最後にアマリッリを試しに歌ってみた。
譜読みは早く、イタリア語の読みも問題ない。
イタリア古典ならかなり歌える実力だと思うので、これからは発声とイタリア古典でしばらく基礎的なことをレッスンしたい。

TF

発声は中音域で母音をIで始めた。
そこからIEAという方法で、同度でIの響きをAに応用する練習。
意識しないと、Aの響きが開き過ぎてしまうことが判るだろうか?
開き過ぎないで、前に出る響きを作ってほしい。特に中低音である。

この練習から、母音をAにして、高音の練習となった。
高音の練習のポイントは、今日は喉そのものに注意を向ける、である。
声帯をきちんと当てないと、上に引き上げ過ぎてスカスカになるか、下に引き下げ過ぎて厚ぼったくなり過ぎて、終いに出せなくなるはずである。

喉そのものに意識を持って行くと、

この当て具合だが、腹から上に向けてボ~ンと放り投げるように声を息でアタックするのは良くない。
声のアタックは喉そのものからすぐに始まらなければならない。
この点で言えば、やはりリード楽器とか、弦楽器であろう。

弦の直前に弓を用意して、直ぐに擦り始める感覚である。
低音でこれをやると、地声になるか声帯狭窄を起こしやすいが、これが不思議なことに高音域になると起きない。
彼女の場合、高音発声で太すぎるか開き過ぎか?という問題が起きるので、とっかかりという意味で、喉そのものに意識を持って行くことを勧めたい。
ただ、練習のやり過ぎには十分注意を払ってほしい。
感覚を磨くことである。

曲はモーツアルトのAn chloe,そして初恋、最後にDove sonoを練習した。
このところ5線の中はかなり良い感触で出来ているが、やはり最後のDove sonoの最高音が厳しい。
もう少し、今日練習した方法で声が響くポイントを探したい。

MNT

今日は発声に35分くらいかけた。
Iの母音や、ハミングなど、取り混ぜて練習したが、結論から言えばお腹の力と、喉の関係が弱い。
お腹の力が声の力になる回路が、まだ弱いのだろう。
これは車の両輪なので、どちらがどうとは言えないが、少なくとも素朴なレベルで大きな声が出ないわけだから、
お腹や腰を使って声を出すことそのものも弱いと言えるだろう。
その意味でお腹が優先順位は先である。

後は、喉をコントロールしていかにして通る声を見つけるか?
通る声とは、息漏れがなく、声を出そうと思ったとたんに直ぐに出る声である。
また、鋭く強く、前に出る声である。

歌声云々以前に、こういう声をイメージして出す、ということ。
これは発声方法以前の体の状態はイメージが自然に作り出すということ。

最後の最後に、お腹を縛る方法で、お腹の力を誘発する方法をやってみたが、これは効果が大であった。
それでも高音になると、自然に喉が開いてくるので、これはこれで綺麗なのだが、芯が感じられないので弱い。
マイクを前提にするならば、綺麗な声だろう。

この方法でとにかく今日は声がしっかり出た状態で歌う「早春譜」を頑張ってもらった。

今後はしばらくお腹の縛りで声を誘発する方法と、やはり喉である。
喉を楽器としてイメージすることで、もっと楽に響きが出ることをイメージしてほしい。

NS

発声は母音をIにして低音から始めた。良く響いている。
そして、IEAと変化させる方法を練習。
Aになると、スカスカしてしまわないように、声を前に出すこと。
前に響いたAで高音2点bまで練習した。

フォーレの「消えない薫り」から。
声は調子が良いが、何か歌詞のイメージが足りない感じがした。
歌詞が表しているイメージを借りることで足りない声の問題が解決出来るし、音楽も出来上がる。
それは、たとえばテンポである。
何か無意味にさっさと歌うのはなぜだろうか?

そうではなく、一つ一つの言葉の意味を噛みしめて歌うだけでもテンポは違うだろう。

次に同じくフォーレの5つのヴェニスの歌曲から「ひそやかに」
声の問題はキーを上げただけで、すべて解決した、と言えるだろう。フォルテの声からピアニッシモの声まで表現の幅が広くなった。
声の響きも豊かである。
そして同じく「それはやるせなき心地」も同様の結果であった。
強いて言えば、最後の節の譜面上書いてある強弱のニュアンスをイメージして歌うことと、一番最初のメロディの歌い方のニュアンス、イメージである。

宝石の唄。声量は充分だし、高音も綺麗に出せているが、中低音の声が怖い感じ。強く元気に歌い過ぎるためだろう。
中低音の声のニュアンスに注意。明るくにこやかに。高音は無理なくきれいに出せていると思う。
この曲は高音そのもの云々よりも、全体的な雰囲気がとても大切である。明るく楽しくそして優雅な女性の雰囲気を出せれば成功なのである。

最後に童謡を練習。
「雨降りお月さん」キーを低くしていたのだが、再度高くしてみるとやはり高い方が良いと感じた。
低音に無理がないし、上の声はちょうど共鳴が出やすい所に入るからである。
レガートな響きは必ずしも言葉の抑揚と一致しないこともあるが、どちらも両立させるよりもメロディを際立たせた方が奇麗だと感じるし、
普通に聞いている人はその方が綺麗と感じるのではないだろうか?
いずれにしても、中途半端な声でやるのは損だと思う。決して声量は要らないから声質とメロディの美しさを出すべきと思う。