MN

今日も発声練習を30分以上かけたでしょう。

今日のトピックは、ブレスと声を出している間の身体の支え方。
腰から腹筋が、弱く、どうも声の原動力が弱い傾向があります。

それで、今日は以前にもやったブレスをする際に、両手を外に向かって開いて行くポーズをとり、
そのまま開いた状態で歌う、というものです。

要は、両腕を外に向かって開くようにブレスをリラックスすることで、肩に力を入れずに、深く吸い込むことと、
その開いた手を外に向け続けていることで、胸郭を開くように歌うことや、横隔膜を開いた状態で歌う力に繋げることを意図しました。

これを徹底して発声をやって、かなり声が出てきたのですが、最後の最後に喉が疲れてしまったのか?
声が完全にファルセットに戻ってしまい、喉が上がってしまいました。

身体が疲れたのか、喉周囲のどこかが、疲れてしまったのでしょう。

それで、今度はもっと過激に、バスローブのひもでお腹を縛って、お腹の反発力を呼び覚ます方法、をトライしました。
後は、片足立ちで、重心をしっかり下げること。

この練習で、どうにか復活して、Amarilliの練習を続けることが出来るようになりました。

歌う中では、彼女の場合は口をばくばくしても良いから、口をしっかり開けることで、喉が開く実感を持ってもらいました。
声に芯が付いてくることと、締まらないことの実感を、微妙な違いでも持ってもらいたかったです。

それから、発声でも練習したのですが、ブレスです。
短いインターヴァルのブレスは、前述の身体を開いた状態を戻してしまうと、また一から喉を作りなおさなくてはならなくなります。
これが、失敗の元となり易いのです。

なるべく開いた身体と喉を変えない、そのままで、ブレスを入れることです。
言いかえればお腹の癪動だけで、ぽん!とブレスを入れるのです。
これが出来ると、喉が開いた声が、自然にすぐに出せるようになります。

さすがに、この数カ月練習してきただけあり、どうにか声は形作られて来たという実感が得られました。

KA

ハミングの発声練習を2種類。口を開けてやる方法と、口を閉じてやる方法。
両者の違いは、喉を開けることと、鼻腔を意識することの違いです。

口を開けると、少し太めの響きが出ますが、響きが少しこもります。
口を開けないと、少し細く鋭い響きが出ます。

この違いを意識してもらい、最終的に両者の混ざった響きを意識してもらおうということでした。
要するに力強く深い響きと、前に響く響きの混ざりあいを自分で判るようにすることにありました。

曲は「私の名はミミ」から。
以前まで、不安定だったリズム感がようやくまとまって来ました。
声も中低音と高音の違いがあまり出なくなり、滑らかになって来ました。
この調子を維持して、もう少し歌いこみましょう。
歌が身体に付いて来たら、声をもう少し意識し見たいと思いますが、今は歌うことに習熟してください。
最後の、語りを素早く、語りらしくすることを練習しました。

最後にグノーのAve Mariaを練習しました。
これも前回まで、何度も注意してきたことが、ようやく実行出来るようになって来ました。
出だしのAは、大分喉が開いて響きが柔らかくなりましたが、後一歩です。
そこだけの部分練習だと、深い響きで綺麗に出られますが、さあ、通しましょう、と言うと、ポイントが少し高くなってしまいます。
イメージ、だと思います。もう少し深い心の底から出すイメージを大切にしてください。

Sanctaも同じだと思います。
最後の高音は、良いと思います。これ以上工夫するよりも、今の出し方に慣れることがまず大切でしょう。
そして、むしろ最後の高音の後に出る8分音符で動くMortisの2点Aの方が、大切ですよ。喉が上がらないように、口をあまり開けようとしないで、対処してください。
最後の一つ前のAmenの1点Gの声、力まないように落ち着いてブレスから声出し、を心がけてください。
そして更に消えるように、最後のAmenを出して下さい。