SA

発声練習は、特にトピックを持たずに、少しだけ練習し、曲を歌うことにしました。
サティの3つの歌曲から、1番と2番です。

静かで美しさをたたえたこの作品は、声を張る場面はほとんどありません。
そのせいもありますが、声の響きを何とかということより、綺麗なメロディラインを、
良い音程感で美しく歌えれば良いのです。
また、表現としてもパブリックに訴えるというような表現とは、真逆の表現になるでしょう。

張った声で、自信たっぷりに歌うような、いわゆる西洋音楽の典型的な歌唱スタイルではなく、
もっと地味で謙虚で控えめな歌唱表現の中からきらりと光る美しさ、ではないかと思います。

そのようなわけで、音程と声の大きさがほどほどであれば、何を言うこともありません。
音程は、フレーズの中でも跳躍の大きいところの音程が、曖昧になりますので、注意して下さい。
2点Fisは曖昧になり易いように思いました。

後は、一番練習したことは、とにかくフランス語の発音の間違いを正すことと、朗読でした。
子音をはっきりしっかり出して読む練習をしておいてください。
その上で、歌になったら意識して子音を出さないで下さい。自然に出るようになるでしょう。

子音や発音は、このような朗読練習をしっかりやることで、自然に歌の中に活かされるようになるべきだ、と思います。

出来ればリズムでも読む練習をしておいてください。