YY

フランス歌曲のピンポイントレッスンでした。
ドビュッシーの「ピエロ」と「出現」の2曲のフランス語の発音指導。
あとは、軽く歌ってみてもらいました。
軽やかで音程感の良い、フランス歌曲にぴったりの歌声でした。
また、かなりな高音まで楽にきれいに出せています。

フランス語は、基本的な単語の語尾処理や、鼻母音の処理、狭母音の形や癖など、細かいことに及びました。

この外国語歌詞の読みの練習は、譜面ではなく、必ず詩の記述を読むようにしてください。そして、最終的には朗読出来るまで読み込んでください。

発音の集積が朗読、と言えますが、朗読の意味の中には、言葉を音楽的に処理する意味が大きいのです。
したがって、喋り言葉とは違う、母音の扱いも多々あります。
たとえば、鼻母音は、長母音化させることで、あたかもイタリア語のような流麗なアクセントの効果が出てくるでしょう。

このようなことは、教えられますが、本人が実際に朗読をやっていく中で実感できるかどうか?が大きなカギだと思います。
必ず発見があると思います。その発見が、歌に良い影響を与えるのです。
このように、朗読をすることが、必ず音符を歌う時に、自然に形になって顕れて、美しいフランス語の歌になると思います。

ところで、発音指導といっても、歌った状態で出来て完成形なので、やはり歌を聴いて指導という形がベストになると思います。
次回の伴奏合わせまで、朗読の練習を徹底されると良いと思います。