YR

発声を始めると、声はおずおずとして、一見声の出し方を忘れてしまったかのようでした。
発声の感覚がまだ身に付いてないのですが、良い点は、声の出し具合に対して良い意味で、慎重に響きを大事に考えようとする本性があることです。

というのも、ちょっとしたコツを教えると、直ぐに思い出して、後はすいすいと良い声の響きを自発的に出していくスピードが速いのです。

今日のレッスンの基本は、高く集めた響きのハミングの練習と、その響きで下あごを降ろした口を開けたハミングの練習でした。
ここから母音にしていくと、明るい音程の良い響きが出てきます。

換声点からは、ファルセット性のある声ですが、滑らかに混じるので違和感がなく、音楽的です。

課題は低音発声の4点Fから下が地声性が強い点を、これから滑らかにして行きたいところです。

コンコーネは2番3番を練習し、最後に4番も譜読みしました。

良く練習していて、譜読みのレベルも高いです。
ソルフェージュの考え方も、理解力と好奇心が高いことが、今後の成長を見込める彼女のタレントだと思いました。

FY

五線譜の中の音域は、大分安定した声の響きが確立してきたと感じました。
しかしながら、特に中低音域の4点C~bの約1オクターブの領域で、しばしば息漏れのある声になる点を課題に据えました。

母音のIやEは、この息漏れが出ないため、IとEを利用して息漏れの出やすいAへの応用練習をします。

後は、良くやるようにハミングも良い練習になります。

コンコーネは6番を復習し、7番の譜読みを促進しました。

最後に、パーセルのMusic for a whaileを練習しました。
特にはリズムソルフェージュが中心となり、中でもタイの読み方が課題となりました。

全体に声が良く響くようになりつつあり、歌声に積極性が出てきた点が、大きな成長点です。

苦手なソルフェージュがもう少し克服できれば、更に歌うことが楽しくなるはずです。

もう少し頑張ってみてください。

YM

バッハのカンタータ208番のアリアSchafe konnen sicher weiden「美しき狩りこそ我が悦び」
を練習しました。
彼女が初めてこちらに来た時に、ブレスが持たない・・といって 持ってきた曲です。

以前より、高音域の声の苦しさは軽減しましたが、ブレスはまだ短いです。
ブレスの問題は、テンポの問題でもあるので、今回はテンポを四分音符=80に設定してみました。
もう一点は、拍を4つで感じるのではなく、2つにまとめるように感じることです。
その方が、歌詞の単語単位が明快に理解できて良い、という面もありました。

グノーのJe veux vivre 高音のメリスマの6点Dの声が出せなくなる点を、少しだけ練習しました。
高音の出し方が関係しますが、息の勢いで声帯を合わせるような発声なので、音程の限界があると思われます。

響かせる方向をフレーズの上昇に応じて後ろに吸い込むようなイメージで、フレージングし、回していく勢いで音程を過ぎれば自然に出せる、という程度に考えることです。
6点Dそのものに意識を向けない方が上手く行きます。

最後にモーツアルトのBatti batti o bel masettoとそしてCherubinoのVoi che s’apete

彼女の声のコロラトゥーラ的なコケティッシュ感にあると思いました。
少し幼い感じの女性の色気がありますので、それを武器に自分の歌声を磨いて行く方向を考えると、レパートリーも声も成長して行けると思います。