2017年4月7日の声楽レッスン

KY

久しぶりでした。

発声練習に15分くらいはかけたでしょうか。
彼女の以前の発声の傾向がもとに戻ってきている感じがしていたのでした。

声帯の開くのが早い段階で、5点Dくらいから開いて暗いスカスカした声になります。
これを治すため、母音のIを中心に、NやMの子音を取り入れて鼻腔発声の練習をしました。

もちろんハミングも並行してやりました。
ハミングは口を閉じて奥歯を噛みしめることで、舌根を使わないようにして、鼻根に集める感じです。

このようにして、どうにか5点Fくらいまでは、良い感じになりましたが、歌になるとどうも5点Eで開いてしまうようで、今日は終わりにしました。
モーツアルト「コジ・ファン・トゥッテ」から「妹よ見てごらん」の妹役。

母音のEで練習すると、上手く行きそうに思えますが、彼女にはきつそうです。

喉が痛くなる原因は、多分、息を当てすぎる、強すぎることが原因だと思います。

つまり、管楽器のように喉を扱ってしまっているのだと思います。
声の共鳴を呼び起こすために、喉奥の形を作って、そこに息を強く当てる発声になってないでしょうか?
ビール瓶の口に息を吹きかけると、ぼ~っという音がしますが、あれと同じ原理です。

概して換声点から上の声で、声帯の合わない暗い響きだが、良く言えば浮遊感のある発声をする方に多く見られる方法ではないか?と憶測しています。
一見、喉を使わない感じがするのですが、これがかえって声枯れの原因になったりします。

この換声点から高音に前半にかけての発声の癖をよく理解して、改善していくための方法に結び付けていくことが重要だと考えます。

まず、理屈抜きで練習を積み重ねていくことが、何より大事です。