2017年6月13日声楽レッスンノート

TH

ドナウディのSento nel coreから始めました。
大変きれいに歌えていますが、何か歌声のインパクトに欠ける印象でした。
やはり中音域の声の響きが今一つ足りない印象です。

お腹の張りを強くして、声門閉鎖を強く意識してもらいました。
そのためには、少し声の重心も低く感じて太く出す意識を持つことです。
しかし、声のアタックは高い方に向ける意識がないと、音程が悪くなったり声質が暗くなる点に注意です。

これで、かなり声の響きがよく出るようになりました。

椿姫のAddio del passato、Fors’e lui 2曲を練習しました。
前者は、ほぼ問題なく出来そうなレベルにまで来ました。
ただ今回初めてのFors’e luiは、練習が必要です。
ただ、高音が意外と力みがなく6点Cが良い声が出ているので、更に超高音も良い感じで行けると思います。

MYM

発声練習では、懸案の換声点通過の発声は、大分改善されて来たり感じました。
ここでは、あえて苦手な母音のIを使わずに、Aで練習した結果となります。
多分、Aだと舌根の力を抜きやすいが、Iだと余計に力むのだと思います。

実際に母音のIで換声点より上の5点Gくらいで、いきなりKiで出してもらうと、短いスタッカートだと問題ないのですが、
これをロングトーンにすると、途端に音程が下がります。
明らかに半音近く下がるところを見ても、声を伸ばそうとしたときに、喉仏を押下げようとしているのでは仁でしょうか?
この原因は、息を余計に太く口方向から下に向けて吐き出そうとしていないでしょうか?

息を吐くのだとすれば、その方向が違っていると思います。
方向はおでこ方面か、更に脳天方向が良いでしょう。

多分喉を開けようとして、息を口から吐く方向に入ってしまうために、不要に喉が下がって音程を上げられない状態になるのだと思います。

本人のこの発声の感覚の違いが、何によるのか?特にロングトーンにすると音程が下がるのは、何が働いたからか?という部分が明快になれば、一挙に解決すると思います。

あとちょっとのところで、トンネルから抜け出せる感じがありますので、引き続きこの課題に挑戦して行ってください。