AC

発声練習

このところの女性はすべて同じパターンで発声練習を行っている。
すべてA母音で、5度下降形のスケールで始めて上り下りし低音から今後は5度のアルペジオ。
そして上り下りしてからJajajaで5度上行スケールを5点Fの換声点まで。
これは顎を固定して上顎に充てるように練習。
顔の立て方が良いため、中音域の響きに膨らみがついてよくなった。

マラルメの3つの詩

確か1913年作曲のラヴェル歌曲の傑作。
今回はフランス語詩を私の意訳による日本語で歌ってもらうべく練習となった。
とにかく譜読みが難しいので、3曲ともまず母音歌唱による練習が大切である。

1曲目「ため息」

特に譜読み上の問題はない。

2曲目「空しい願い」

リズムをよく分析してほしい。
特に長く伸ばす音価には注意を。
全体に急がないでゆったりとリズムを感じるように、

3曲目「脆いガラス瓶の尻から飛び出て。。」

これもリズムの分析を良くするように。
つまり譜面上に拍節の区切りが明快に分かるように付記しておくと良いと思う。

1曲目はフランス語で歌ってから、日本語のリズム読みをして、最後に日本語歌詞で歌ってもらった、
これはほぼ問題なし。
後半部分の歌詞が不明瞭になりやすいので、歌うというより語ることを大切に
この作品は女声による歌唱が音楽の本質を表現できるという思いを深くした。

2曲目は母音で歌ってから、すぐに日本語歌唱の練習をリズム読みで行った。
リズムの把握と同時に歌詞をリズムで読む練習を重ねてほしい

3曲目は時間切れで母音での練習で終わった。
これもリズムを間違いやすいので、譜面を子細に研究してほしい。