KY

発声練習では、特には中低音域で、音程を微妙に高く意識することと、姿勢を正すこと。
姿勢は、首の後ろ、うなじを縦に伸ばし、いわば首全体を真っすぐ上に伸ばした感じであること、
顎が前に出ないようにすることに注意してもらいました。
元々、少し地声の混ざり勝ちな中音域の声ですが、音程がとても良いため気にならないのです。
ただこれが原因で、高音発声が難しい点がある、と思っています。
中音域で地声の混ざりが多いと、今度は高音でファルセットになり易いのではないでしょうか。
このファルセットで無理に強く出そうとすると、地声系の発声が強くなり、喉っぽい声になったり、喉が痛くなるのだと思います。
要するに、中低音の発声の際に、どれだけ高音発声に対処出来る発声が使えているか?ということです。

曲は主に、中田喜直の作品を練習しました。
「お母さん」これは、上手いです。その通り歌うと、その通り表現出来るという彼女の持ち味が充分発揮できる歌です。
強いて言えば、テンポの設定を調整して、音楽の表現、言葉の明快さを出すことでしょうか。

「夏の思い出」有名な曲で、良く知られたメロディですので、言葉を良く理解出来る歌になること、が大切と感じました。
「夕焼け小焼け」オリジナルの譜面だろうと思いますが、この曲の芸術性の高さに、改めて憧目しました。

譜面の指示通りに歌うことと、冒頭のメロディを真っすぐに歌うこと。フレーズを丁寧に滑らかに、出来れば4小節単位でブレスする方が、この表現を出せると思います。最後の「帰りましょう」の終わりをディミニュエンドで音符の長さだけ確実に伸ばして終わって下さい。

GH

発声練習は、声を温める程度でしたが、良い高音の声でした。
発声練習では1点Cから上の音域も非常に安定しているのですが、歌になると、喉が上がり易いようです。

曲はシューベルトの「冬の旅」から、16番の「最後の希望」から始めました。
ピアノがプアーなので、評価しにくい面がありますが、それにしても音程が不安定なところが残っています。
特に伴奏から歌の入りのところ、音程がまだ取り難そうで、不安定なのと、その後で伸ばす所が♭になってしまいます。
ピアノの伴奏の前奏最後のフェルマータの後の音と同じなので、これは問題ないと思います。
後は、Hie und daのdaは、Hieと同じ音程ですので、これも発声に気を付ければ、♭を避けられるでしょう。

17番、Im dorfeは、リズム感を大切にしてください。
8/12拍子ということは、4拍子でもありますので、4拍子の感覚をしっかりつかんでください。
また、歌い込むまで急がないこと。じっくり歌う癖を付けて下さい。
18番は、ご本人の思っているほど難しいことはなかったです。
豪快なリズム感を直截に表現すれば、良いです。

Ombra mai fuは、唇を使って口を縦に使うように発音されてください。やや横開き発声気味で、喉が上がり易い発声だと思いました。
「菩提樹」は、綺麗なフレージングと音程が大切なので、声の出し過ぎに注意して下さい。これも唇の発声が関与するでしょう。

全体には、やはり高音発声の課題が残っています。
口を開けすぎない、あるいは母音によって、横に開かないこと、特にIでは横開きは禁物といっても良いでしょう。
それから、唇をもっと使って下さい。唇を突き出すように発音することが、声帯の扱いに大きな影響がありますので、
まずは積極的に動かすことからで良いですから、使ってください。