SKM

伴奏付きのレッスン。
発声練習はやらずに、今回プログラムの最後のレッスンとなった。
前回、懸案であった最高音の発声はいずれも合格が出せるレベルになったいた点を高く評価したい。
咳喘息をお持ちなので、薬の影響などもあり、何度も練習が出来ない点も、彼女のハンディとなっていることを考慮。

ジャンニ・スキッキ
「私のお父さま」
こちらは、全体に高音発声も上手くミックスした声質にチェンジで来ており、きれいに処理できていた。
リズム感も基本的に良い。
ただ、ブレスをしてから再度で直す場合にピアノ伴奏がタイミングを合わせにくいタイミングの箇所が2箇所ほどあったので、修正してもらった。
最後は弱声で終わる方が、表現に適っていると思う。

マノンレスコー
「この柔らかなレースの中」
集中して練習した冒頭のシンコペーションリズムも上手く処理出来るようになり、冒頭から安心して聴けるレベルになった点を先ず評価したい。
前半は音楽の表現も自然に出ており、問題ない。
後半は高音発声が懸案だったが、最初の関門は合格だった。
ただ、2回目は不安定だったので、ブレスポイントをなくして一気に頂上を目指す方針に切り替えてもらった。
この方が力強く行ける確率は強いだろう。

最後の最高音が不安だったが、ブレスのタイミングさえ守れれば大丈夫であろう。

KT

発声練習は軽く狭い音域で声慣らし程度に。
3点b~4点Dまでをスケールとアルペジオに留めた。

イタリア古典歌曲集からO del mio dolce ardorから。
低声用に替えたせいで、最初は低音域が響きが出にくかったのだが、歌うにつれ響くようになり最終的に良いポイントに収まった感があった。
再現部A母音の半音階で行くところは、きちっとブレスを入れるように。

こちらは声の問題も譜読みの問題も解決し、安心して聴けるレベルになった。
声を聴いていると、やはりバリトンの傾向で勉強していくのが自然だと感じた。

2曲目のフォーレの「夢のあとに」声の問題はクリア出来ていて良い声も聞こえているが、一部のリズムの間違いを修正した。
特に後半で目立った。
だが、このレッスンで修正でき再現性もあったので、本番は大丈夫だと思う。