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発声練習では、5線譜の上の換声ポイントの通過は良いのだが、そこを過ぎると気に、舌根を下げ過ぎる癖がまだ根強い。
舌根で押さえつけるのではなく、腹筋で呼気を抑制する感覚が大事。
それは同時に舌根を下げるのではなく、むしろ上げる感覚である。

舌根を上げると喉が上がろうとするので、喉の下部分を少し締めるような意識を持つと、喉を上げないで舌根を上げることで、ピッチが下がらずに息漏れのない高音発声になるという感じである。

曲は、モーツアルト「ドン・ジョヴァンニ」のエルヴィーラのアリアから3番と8番。
3番は、特に中高音のピッチが良く声質も良かったので、心配点はほぼなかった。
8番は、やはり換声点から上の領域の発声に話と訓練が及んだ。
跳躍の際、特に換声点を超える場合には、前述の発声のテクニックを使えるようになるべきである。