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発声練習の声はとても調子が良かった。
特に発声の課題をせず、歌に入った。

Le violetteから。
声は良く通るし、譜読みも良く出来ていて、活発で可愛いこの曲の良さが充分出せていた。
強いて言えば、後半に出てくるE sgridate le mie voglie che son troppo son tropp’am biziose,の2点Gに昇るフレーズ。ブレスが取り辛いために、声が出なくなるというところだろうか。
これはブレスの場所をきちんと決めておけば良いであろう。

FranckのPanis angelicum
これも、とても綺麗に歌えていた。
やや旋律を歌う声に、芯が足りない感じがした。
柔らかく優しい旋律の見栄えと逆に、芯のある信仰心が本当の歌につながるだろう。
真っ直ぐに、しっかりしたレガートで歌おうとすると、ブレスも要るし、なかなか大変な曲である。
冒頭のモチーフの2分休符はその通りよりも、ブレスだけで繋げる方が良いと思う。
1点hの声が響きが落ちやすいので注意。

LuzziのAve Maria
勇壮さと甘さがない交ぜになったいかにもイタリアらしいアヴェ・マリアである。
そういう歌唱スタイルを出すために、具体的に必要性がはっきりしているのは、リズムの扱いの明快さである。
歌としては、歌いだしの遅れがないように。また、高音に昇る明快さ、これも遅れのない
例えば、一気に2点Gから入るフレーズがあるが、これはFFからのクレッシェンドである。
クレッシェンドを取るあまり、最初のアタックが弱いと、入るタイミング自体が遅れてしまい、このフレーズが
持つ性格がすっかり弱まってしまうだろう。

そういうクレッシェンドの妙味みたいな点は、録音で聞くとととても効果的なものだが、初心者においてはのライブでは、往々にして音楽的な弱さに繋がり得るから注意が必要だと思う。
録音とライブの違いは、録音からは学べないのである。
声は基本的な力強さや声質が初歩ではとても大切なので、小技より大技を大切に思って、勉強して欲しい。

今日の曲はそれほどの高音はないので目立たなかったが、やはり前回の発表会前から指摘している、喉で出さないで、声の共鳴を良く感じて出すことの必要を感じた。
そのためのブレスや身体の使い方、口の使い方などの発声の課題を、今後も継続的に忘れず続けて勉強して頂きたいと思った。