今まで何度と無く取り上げた曲を、連続して本番で取り上げてきたのだが、
今回11月の本番に向けて、新たなシューマンの3曲を譜読みして挑戦ということになった。
約1ヵ月半の期間でどこまで出来たか?
楽しみだったが、今回のレッスンでは譜読みの難しさがやはり先に立ってしまった。

シューマン「ミルテ歌曲集」から「献呈」
「くるみの木」「蓮の花」

どれも音程よりもリズムである。
暗譜ではなく、譜面を見ながら歌う場合に、彼女の場合音符の形やそれが表しているものにとらわれ過ぎるために、音楽のように一瞬のみじろぎの隙の無いものは
途中で迷いが出ると、どうにもならなくなる。

今回はどうにもならなくなる、ということはないのだが、特に問題なのは8分の6拍子だろうか。
小節線の一拍目(強拍)から入るのは問題ないが、その前から入るいわゆるアウフタクト。
後拍(弱拍)になると、数えてしまうから入れなくなるか早すぎるか遅くなるのである。
これは現段階では理屈を考えていてもしょうがない。
もう時間がないので、理論やソルフェージュの基礎的な訓練では、間に合わない。
ともかく録音を聴いて、ただ一緒に歌うだけで良いと思う。
なぜなら間違った拍の打ち方をして練習してしまうと、取り返しがつかないからである。

声はそれほど出さなくても練習は出来ると思う。
色々と事情はあろうが、コンサートに出ると決めた以上、そしてそのスケジュールに限りがある以上、能力を良く認識し、練習量をそれなりに増やして欲しい。
特に曲の出だしの入り方などは、録音を聴きながら、入るタイミングだけを何度もやる、とか、アウフタクトのある曲「くるみの木」はそのタイミングをその部分だけ歌ってみる、とかいくらでも方法はあるだろう。

また歌わなくても録音を何度も聴けば、全体的なリズム感がわかるはずである。
「献呈」の2拍子と「くるみの木」のそれとは、大きく違うはずである。
縦振りか横に流れるか?

まず言葉を付けて歌わないで、母音ラララなどで良いからリズムだけは必ずきっちり把握すること。
出来たら、言葉をリズム読みすること。
最後に歌詞で歌うことだろう。
リズムがきちんとしないと、自信がなくなって声も出なくなる。

声は調子が良くなってきていて、発声もコツを掴みつつある。
安定している。
そして、もともと美声の持ち主である。
これでは勿体無い。

ともかく次回のレッスンまでに、今回のリズムの問題を全部解決しておいて欲しい。
特に「献呈」「くるみの木」