TY

しばらくぶりであったが、声は良くなっていた。
9月の学校祭の公演目指して頑張ったのが、身についたのだろう。
また、身体自体が成長したせいもあるか、と思う。

舌を動かす子音の入った発声になると、喉が絞まってしまうが、母音だけだと
かなり良い感じの共鳴が出せる声になっていた。

しばらくこれから受験で来れないのが残念なくらいである。

コンコーネ50番から19番~22番を練習。
学校の音楽の授業でもこのコンコーネを練習していたので、譜読みに苦労はなかった。
これからも、コンコーネを中心に発声練習を合わせて、時々声を見て上げられれば良いと思う。

GH

発声練習は声を暖める程度にして、早速伴奏合わせを始めた。
アマリッリは、普通に歌えばなんら問題はないが、大きなホールで歌うことと、普通に歌っても
あまり面白いものではない歌になってしまい勝ちなので、少し工夫をした。

出だしのAmarilliからの最初の節は、テンポ感、ビート感をなくして、大きく朗誦のように
歌うことにした。ブレスは大変かもしれない。

そしてCredilo purから、ビートを意識した伴奏にして、テンポに乗る。
再びAh!Prim’il pettoからの節を冒頭のように大きく、ビート感をなくし、
再びAmarilliから徐々に動いていく、という具合に。

全部をIn tempoできっちり歌ってもあまり面白くないし、この曲は意外なほどにドラマティックな曲であると思うから。

シューベルトの「冬の旅」「旅宿」
これは、最初テンポが遅く、少し湿った印象があって、どうも違和感があった。
それで、テンポを少し早めてもらい、歌も音符を追うよりも歌詞をしっかり語るようにとお願いした。そのためには、歌詞のドイツ語を音読することに限る。
2曲目の「おやすみ」はテンポは良かった。歌詞の語りはまったく同じことと思って良いと思った。

SY

発声練習をやって、気がついてみると、以前の声の温まりの悪さ、声がスカスカになってしまっていた声がすっかり影を潜め、母音をAで練習しても中音域がきちんと響きになるようになってきた。
喉は2点Cを越えたら意識して喉が上がらないようにすることは彼女の場合必要だろう。

たとえば、発声練習の場合低音から半音ずつ上がって行くわけだから、喉が絞まることは微妙に判るわけで、その状態の音域辺りから
少しずつ対応を考えて対処できるようになって欲しい。

曲はフォーレの「蝶と花」から。
低音が厳しいので、少しでも上を開けて高く響かせる工夫を。
何となく出しているだけだと、低音の語りが聞こえなくなってしまうだろう。
そのために、テンポが少し遅くなっても構わないから。

特に各節で合いの手みたいに入る短いフレーズは大げさに強調するように歌うと面白いだろう。

「夢の後に」は、言うことがない。テンポを楽器みたいに遅くしても対処できるところは素晴らしい。
特に一番最後O nuit mysterieuseは、フレーズが長いから、最後のeの伸ばしはなるべく息漏れのないように、鼻腔に入れる響きを
丁寧に出すことである。

「イブの唄」は、Comme dieux rayonne aujourd’huiは、やはり中高音の声の締まりに注意。
あるいは、前に出そうとしない、中で響かせているだけのような感じの発声を大切に。
前に強く押し出すために、喉の絞まった響きになるのだ、と思う。

Eau vivanteは、低音が密度のある響きで綺麗でとても良い。最後のRadieuxのeuxの伸ばしは注意。
ディミニュエンドをしようとすると、声がひっくり返るので、なるべくしないでぷっつり切るほうが、ひっくり返るより良いと思う。

順番は、蝶と花、夢の後にと続いて「イブの唄」は最初にEau vivanteを唄って、最後にComme dieux,,,とした。

AC

発声はハミングで始めた。
母音に転換しても練習したが、やはり彼女も姿勢を注意することになった。

もう一度姿勢の基準を確認。
背中から真っ直ぐ伸びた脊椎の上に頭が乗っていて、それは首でしっかり支えられている、という身体感覚を
もう一度蘇らせようというイメージ。

首で支えるためには、首の後ろ両脇の筋肉でしっかり頭を支えておくこと。
そして、ブレス、あるいは声出しするときに、顔が無意識に前に出る癖をなくすように、しっかり首で支えておくことである。
声出しや、ブレスで前に出てしまうと、もうそれだけで声楽発声のための喉頭器官の準備状態が壊れてしまうのである。

ここでは「動かない」ということの大切さを理解して、実行してほしいのである。

そうやって練習して得られることは、舌根で喉を下げなくても、喉は良く開いた声が出せるということである。
顎を前に出して歌うと、一見喉は楽なのだが、喉が素直に当たってしまい、いわゆる喉っぽい中低音の声になってしまうのである。
上手く開いた声が出せると、低音も高音も喉のひっかかりなく出せるようになるはず、である。

そんなことを少しきちんと練習したせいか、今日は調子がとても良かった。
特にAu cimetiereは、出だしのフレーズのピッチが決まって、良かった。
ブレスも安心して聞けるくらい伸びていた。

何回か練習して、中間部のサビの部分の長いフレーズも伸びるようになったし、中高音もクレッシェンドがようやく効くようになってきた。
Mandolineは、とてもまとまって良くなった。中高音の声の締まりだけ気をつけること。
Greenは、出だしは落ち着いて。声を小さくとかしないで、ポジションだけに気をつけること。
C’est l’extaseは、出だしがとても綺麗になった。
後半の2ページくらいは、特にCette ame qui se lamenteのフレージングは大きく、次のEt cette pleinte も同様に。
最後のSoir tout basの母音、特にアは明るい声で。