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彼女は毎回発声練習とコンコーネ25番、そしてコールユーブンゲン、最後にイタリア古典歌曲の中から１～２曲を歌うというレッスンを行っている。
以前にも書いているが、かつては東京で歌い手をやっていたが喉を壊したり体調を悪くしたらしい。
そのせいで、私のところにレッスンに来るようになった。
しかし1年ほどもしてコロナになり、実家のある地方の町に戻り生活するようになった。
その直後もレッスンを継続したいということで、オンラインレッスンを続けるようになった。
元々歌好きで仕事にしていたが、譜読みやボイトレに習熟していたわけではなかったので、ソルフェージュを兼ねてコンコーネとコールユーブンゲンを練習にしてみた。
オンラインレッスンで1年半経過して、階名唱法による譜読みが大分出来るようになったこと。
合わせて自力での譜読みによるコンコーネも50番を終わり、25番も半ばまで来ている。
ほぼ毎週やっていることもあり、譜読み力と歌うリズム感は確実に進歩しているだろう。
特にソルフェージュなどは、定期的にやらないと大人になってからの勉強はなかなか身につかないものである。
発声についても熱心に勉強してくれて、こちらの指導を素直に忠実に受け取ってくれている。
当初は胸を使ってあっぷあっぷだったブレスも、今は腹式で落ち着いてブレスが出来るようになった。
歌うためのリズム感は、ブレスが決まらないと成立しないため、このブレスが出来るようになったことは大きい。
今後の課題は、声の出し初めで、特に中高音から上で呼気の力でアタックしないで歌い出しが出来るようになることであろう。
