SKMM
発声練習
下降形5度のスケールを4点Aから始めた。
一通り上り下りして感じたのは、声がこもること。
ピッチ感は良いのだが、A母音だと舌が奥に引っ込むようなので、LeLeLeにしてE母音を利用した。
E母音にすると、嫌でも舌根が盛り上がり気道が広く使えるのである。
この感覚のまま歌いながらLalaに変換することで、A母音の明るい響きを会得することである。
コンコーネ OP9より32番
音取りの問題としては、下降形の大きなアルペジオの音程に注意。
正確に歌うために、何度か練習。
また半音の音程の正確さとか、リズムの正確さをなおざりにしないように。
修飾音符付きの8分音符+16分音符2つを歌うことについて、正確に。
修飾音符は短く鋭く、である。
イタリア古典歌曲集よりDimmi Amor
今回は高声用のため、高音の換声を自然に促すための声のポジションのつかみ方を教えた。
冒頭の歌の始まり、DimmiのI母音はそれを含む和音の5度下を出してから、3度ずつ上がって出してみる。
つまり喉は5度下の声の状態を変えないように出すということになる。
その時に、歌詞を同発音すると、この喉の状態をリラックスして出せるのか?
という工夫が必要になると感じるはずである。
また換声点を超えるI母音は、Iという意識を捨ててEで歌うようにすると、喉が開く。
聴いている側は高音なので、歌詞の流れからI母音と判断するのである。