TNK
発声練習
発声練習の様子を見ると、口をあまり開けないで口腔内の響きで軽く出す感じであった。
音程感の良い声であるが、声質がこもって母音の形としても曖昧な感じであった。
そこで、母音AをEに変えて練習してみたが、多少の変化があるが、効果的ではなかった。
これ自体を否定しないが、覚えてほしかったのは単純に口を開けて声を前に出すことであった。
この練習で覚えてほしいことは、下あごを下ろして口を開けること。
母音発声では、舌先を舌歯に軽くつけるように意識すること。
声を前に吐き出すように発声すること。
コンコーネOP9 から45番
歌声の表情をどうするか?という根本について練習。
メロディの性格を良く感じること。
短調か長調か?それらが、リズムや伴奏形の変化でその性格を表していること。
それを良く意識化に置いて母音歌唱でも実行すること。
一例として、それぞれのフレーズを言葉で表現すると、どんなセリフになるか?
ということをアドリブでやってみせた。
音楽の表情を意識化に置くことは、発声云々の前に必要なことではないか?
モンポウ cantar al delma
表現の基本にある激しさ、という観点から冒頭のメロディの声の出し方に留意を。
発声練習でやったように、声を前に吐き出すこと。
綺麗に響かせようという感じよりも、である。
何度か繰り返すうちに、高音の換声が自ずと行われていくように感じられる声になっていた。
おそらく自覚があるはずである、
モンポウ aureana do sil
ゆったりしたレチタティーヴォ風の歌であるからか良い声が発揮できている、
強いて指摘したのは、歌詞の内容や音楽に沿って速度を速めたり遅くしたりという自由さはあってしかるべきという話をした。
三善晃 茨木のりこの詩による「一人は賑やか」
品格のある歌い方になって歌詞も明瞭で良かった。
これも高音の声は換声を忘れないように、コントロールを心掛けること。
最後のフレーズ「あ~っておくれ~」の「お」「く」にテヌート記号があることを忘れずに。
またAllargandoの表記もあるので、大きく歌うこと。
その前のFFはここまでで、「れ」に入ったら急速にディミニュエンドをすること。
つまり「れ」における声のアタックは柔らかく丁寧にしなければならないということ。