DK

体験レッスン。

癖の無い頭声感のある声で、現状でも2オクターブは歌えそうであった。

実際にコンコーネOP9の46番を歌ってもらったが、全体に声量の薄い声になることが惜しいと感じた。
声楽発声の基礎として、声を開放的に出すことを覚えるべきではないか?という視点が必要ではないか?

声を出す際に、声の重心を低く感じて出すことで、基本的な声量が出る方向が体得できるだろう。
ただ、弦楽器の太い弦を使う事に似てようなものなので、少し力がいるし声質は暗くなる傾向がある。
この点については、発声の進展は一足飛びに行かないので、段階的に声を明るくする方法を考えること。

具体的には、軟口蓋から後ろにかけての空間を広く感じる口の開け方を工夫する。

並行して、母音をIにして練習し、A母音に応用する方法も行った。
狭母音であるI母音だと、一般的にはA母音より声が前に出やすいし喉も安定するのである。
同度でIEAという具合に移動して、I母音の響きをA母音に応用する訳である。

もう一点は、口を開けたハミングの練習。
これはA母音の口でハミングを行い、一瞬で母音に転換する練習。
これもA母音の響きを明るく前に出す効能がある。

モーツアルト「フィガロの結婚」スザンナのアリアを練習した。
当初は高音が喉が絞まっていたが、母音唱法で練習したり、声の重心を低く意識することで、全体的に声量が増して喉の開いたしっかりした高音が出るようになった。

いずれも、ブレス時に腹部から背筋をしっかり保つようにしておくことが必要である。

身体の使い方を更に覚えるれば表現力が増すので、歌う楽しさも倍加するから今後も更に発声を訓練して行ってほしいと思う。

 

SKMM

発声練習。

下降形で始めたが、発声練習における中低音の声はとても良くなった。
地声の響きと息の混ざった良いバランスで出せている点が、進歩である。
続いて、5度スケール、アルペジオ、オクターブのアルペジオ、と練習したが、発声練習の範囲では5点Fの換声点もきれいに通過出来ている。

コンコーネは10番から。

コンコーネも母音唱法のため、歌声のフォームは良かった。
音程跳躍の高音側の声が浮かないように気を付けてもらった。

山田耕作「鐘が鳴ります」

5点C以上に音程跳躍する際に、高音側が喉が上がって絞まった声になる点を徹底して修正した。
それと同時に、逆に低音に降りる際に地声を避けるあまり、喉の上がった声のまま降りてしまうために浮いた声の響きになる点を修正。
このシーソーのような現象を何度も練習して良いポイントに近づけられたと思う。
この曲の場合、高音の弱声で歌うフレーズは、あえて喉を開ける声楽発声にしないで、ファルセットで小さく出すように指示した。
その方が、この曲本来の民謡調が出せると思ったからである。

Nel cor piu non mi sento

これも同じく音程跳躍で、喉が絞まる点を修正となった。

恐らく本人も気づいているとは思うことだが。
声楽は、歌詞を歌う個性と歌声の一体化を求めるのではなく、音そのものが純粋に持っているもの奏でることで出せる美しさを歌声で表現する、と理解いただければ良い。
様々なジャンルの歌を歌い手が本来持っている声で、それらしく歌えることのために声楽のテクニックは役立つはずである。