TNK

発声練習

上行アルペジオ5度、上行スケール5度を練習。
最後にオクターブでアルペジオを練習。
口の開け具合は良い。
高音はあえて口を閉じ気味にして前に出さない声にしてメッザヴォ―チェで処理していた。

中田喜直「ねむの花」

声のポジションの問題。
男性でバリトンということで、前奏を聴いている状態で和音内の自分の声の位置を確認のこと。
つまりソプラノであれば和音の上に乗るが、男声であればピアノ伴奏の内声部に入るということ。
それは、目立たないということではなく声質として太くピッチが高すぎないようにということ。

ヴェルディ「墓に近寄らないでほしい」

全体に丁寧にきれいに歌えている。
ただ、この曲、音楽が表現するドラマ性が弱い。
一つは声量が抑制的にすぎること。
結果的に男性的、とか男性でもどのような性格、地位、雰囲気を持つのか?というキャラクターが弱くなる。
ヴェルディの場合は、特にバリトンが歌う場合は、英雄的で地位が高く尊大である、と思って間違いない。
特に日本男性が歌う場合は、その点を良くイメージすると良いと思う。

発声上の技巧から見ると、口の開きが足りないこと。
口を開けることで、声の共鳴を引き出すので、基本的に口を開ける発声を意識してほしい。
中間部の入り、Empiaの個所はブレスを見せることでピアノが合わせやすいだろう。
そして次の節、Quandoからは楽譜にある通り、Agitatoで前にどんどん進むように歌うべきである。
それに反して、A che d’inutil piantoの個所はゆったりと悲嘆にくれて歌うと良い。
そして次のテーマ再現部でテンポは元に戻る。

ヴェルディ「椿姫」より「プロヴァンスの海と陸」

前曲と同じく声のキャラクターを大切に。
音楽的に言えば、前奏の響きの内声部に、バリトンの声はある。
したがって伴奏の上を意識するとテノール的になる。
父親の役柄で、太く堂々として落ち着いた声を意識してほしい。
Di provenzai il mar il suolのProのO母音でしっかり口を開けられるように。
このためには、Prの二重子音ヲしっかり発音しなければならない。
子音発語の前に母音で歌ってしまう傾向である。
また、どの曲もだがRの発音が弱い。
Rを巻き舌でしっかり表現できるようになってほしい。