SM

今日は、フランス作品から2曲、ビゼーのChanson d’avrilと、ホフマン物語のアントニアのアリア「キジバトは逃げ去った」をそれぞれ2回通しました。
結果は声が安定した歌唱でした。
特に中低音の声が安定していたので、一応の区切りをつけたいと思いました。

Chanson du printempsは、低いキーにも関わらず、中低音の声質が高く、通る声であったことと、声の揺れが少なかったこと、低音が安定して出せていたことが条件でした。
ただ、歌詞がまだはっきりしない点がありましたので、練習しました。
かなり明快になってきましたので、区切りをつけたいと思いました。
良く練習してくれたと思います。

「キジバト・・」も、最高音の直後の低音の声がどうか?心配でしたが、これも上手く処理出来るようになりました。
全体的には、冒頭の2ページのレシタティーヴォは、テンポを守って、落ち着いて歌うべきだと思います。
何となく、語っても、基本テンポがきっちりしていないと、どこか不安定なので、伴奏も合わせにくいと思います。

時間がありましたので、最後に小林秀雄の「花の春告鳥」を練習しました。
全編出来るほどピアノが弾けないので、前半の部分で、主に中音域のピッチを練習しました。
これが、驚くほどの発見があり、今後の彼女の声の核になる可能性を感じました。
低音発声にも関係ありそうな気がします。

KT

ベッリーニのVaga lunaで中低音のピッチを徹底しました。
声の芯の太さとピッチは比例しますので、細く高くなのですが、細くと言う意味は弱く、ではないこと。
中低音では、なるべくしっかり前に当てるように意識したうえで、高くすることを練習しました。
ただ、あまり高くすると、芯がなくなりファルセットになってしまうので、微妙に注意します。
この曲の最高音、2点Eは、声がチェンジしますので、少し廻して鼻腔に入れるような感じです。
下顎を降ろし過ぎないように要注意してください。

その後で、懸案のMalinconiaを練習しました。
これは、今日も収穫がありました。
中高音域では、口を開けて、軟口蓋の後ろ、後頭部に回すようにして出すと、綺麗な頭声が決まるようになりました。

2点Aになると、怖がってまだ口を横開きしてしまうために、喉が上がり、子供っぽい細い声になりますが、それでも
以前のように、喉が突っ張って出なくなる、ということがなくなって来ました。
ここが我慢のしどころでしょう。
口の端を横に引かないで、上あごを上げるように縦に開ける、ということ、鏡を見てトライしてください。