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コンコーネ50番の1番~3番をじっくり練習しました。
来た頃に比べると、中低音の声がずいぶんと充実して来ました。
後は、響きが落ちないように、良く喉を開けた発声を出来るようになってください。

前回から、指摘している通りに、ブレス時に口の奥が良くあくびしている状態を作りましょう。
その状態で、声を出し始めること。
彼女の場合、特に軟口蓋が上がっていないことが多いです。
軟口蓋の上がった天井の高い状態を、声の出し始めで良く意識して下さい。

後は、フレーズの特に下降形では、2点Cから下になると、地声が混ざるようになりますので、
良くあくびをした喉の開いた状態で、響きを高く保持するように意識して下さい。
難しいことではなく、要するに高い方の声のままその響きを極力保持するようにフレーズすることが大切です。

それから、リズム感です。4拍子なら2拍子、3拍子なら1拍子を意識することで、滑らかなフレーズの歌い方が出来るでしょう。
ビートを素直に出さないで、なるべくフレーズの滑らかさを意識して歌えるようになって下さい。
コンコーネ50番は以上の点を重点的に練習しました。

コンコーネ15番になると、格段に難しくなります。今回は2番を練習しましたが、リズムも特に細かい音符の処理が難しいです。
しかし、これもかなり細かく出来るようになって来ました、続けて練習して完成度を高めて下さい。
あまり色々なものをやるよりも、完成度を高めて、特にディテールを丁寧に処理することに努めてください。

最後にラフマニノフのヴォカリーズを練習しました。声に気持ちが良く乗った演奏でした。
これも、後はフレーズの細部の声の扱いを丁寧に処理して積み上げて行けば、かなり良くなると思います。